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バウアー移籍で「DeNA凱旋説」急浮上もファンの反応は真っ二つ…消えない炎上騒動の余波
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.15 19:40 最終更新日:2024.12.15 19:40
テキサス州ダラスで行われていたウインターミーティングが日本時間12月13日、閉幕した。わずか4日間の開催だったが、MLBの球団幹部、監督、そして代理人が一堂に集結した会合は、有意義なものとなったようだ。
そのなかで注目されたのが、2023年のわずか1年間の活躍ながら横浜DeNAで強烈なインパクトを残したトレバー・バウアー投手だ。彼の代理人であるレイチェル・ルーバ氏のコメントは報道陣をピリつかせたという。
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「ルーバー氏はバウアーについて、『選手ならだれもが最高峰のリーグでプレーしたいと思っているはず。トレバーもその気持ちは変わらない』と前置きしたうえで、『日本に戻るならDeNAは選択肢の一番上にある』と語ったというのです。
これには、一部の横浜ファンが大喜び。しかし、バウアーの横浜復帰はかなりセンシティブな話題でもあり、歓喜一色の反応とはいかなかったようです」(スポーツ記者)
バウアーは2012年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスでメジャーリーグデビューを飾った。その後、クリーブランド・ガーディアンズ、シンシナティ・レッズとチームを変え、レッズ時代の2020年にサイ・ヤング賞を受賞した。2021年オフにロサンゼルス・ドジャースに移籍するも、女性関連のトラブルから2023年オフに退団。同年3月中旬に横浜DeNAと1年契約を結んだ。
契約が遅かったため日本デビューは5月3日の広島戦。その試合で初勝利を挙げると、途中離脱はあったものの実力を見せつけた。
2024年シーズンは、メキシカンリーグのレッドデビルズに所属し、その実力はまだ錆びついていないことを証明した。それだけに今回、バウアーの代理人の言葉が伝えられると横浜DeNAファンは大いに興奮した。ただし、正反対の意見が多くあるのも事実だ。横浜DeNA担当記者が語る。
「バウアーの本音はMLB復帰です。ただし、近年のMLBは、女性へのドメスティック・バイオレンス(DV)や暴行には非常に厳しい対応を見せています。すでにバウアーは女性と和解していますが、MLB全30球団には獲得の動きはありません。なのでMLBが無理なら、次にレベルの高いところといえばNPB。代理人がアピールしているのはそのためです。
ただ、問題なのは女性へのDVだけではないということ。2021年5月に米海軍のリッジ・アルコニス受刑者が静岡県富士宮市内で居眠り運転による事故で2人を死亡させたとして、禁錮3年の判決を受けました。その受刑者が2023年12月に米刑務所へ移送され、2024年1月に本国で仮釈放されたことが報じられると、バウアーは『Welcome home Ridge!(おかえり、リッジ!)』と自身のInstagramでメッセージを送ったんです。これには反発がすさまじかった。そのため、復帰には『断固拒否』という反応も多いのです」
横浜は今季、セ・リーグ3位からの下克上で1998年以来の日本一に輝いた。その“ご褒美”として、近年にない額の補強費があると聞くが……。お金の使い道にはファンも厳しいはずだ。
( SmartFLASH )