スポーツ
安樂智大 メキシコでも変わらぬ“問題児”報道、代理人と決裂していた!「今すぐMLBに行けるはず」の“勘違い”を在米記者が明かす
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.24 20:50 最終更新日:2024.12.24 20:50
2024年のメキシカン・リーグはレッドデビルスの優勝で幕を閉じた。快挙の要因の一つに、日本でもお馴染みの2人の投手の活躍が挙げられる。ただ、シーズンオフに入ると、その2人の立場は完全に「明と暗」に分かれた――。
「明」側にいるのは、2023年に途中加入ながら横浜DeNAのエースとしてだけでなく、若い投手たちのお手本となったトレバー・バウアーだ。
【関連記事:大谷翔平、バットの長さを変えたら打撃絶好調「ようやく本人の感覚どおりに」イチロー育ての親が「本塁打王」獲得へ直言】
惜しまれつつ1年で移籍となったが、NPB通算成績は19試合で10勝4敗、防御率2・76と、サイ・ヤング賞投手の実力をまざまざと見せつけた。今季もレッドデビルスのエースとして14試合で10勝0敗、防御率2・48と、その実力はいささかも錆びついていない。
そのバウアーは17日にInstagramを更新。横浜時代のユニホームを着用しての投球を公開し、横浜ファンをざわつかせている。そして横浜も復帰に向けて調査を開始し、受け入れ態勢を整えつつあるという。
「横浜は日本一にこそなりましたが、ペナントレースでは3位で、チーム防御率はワースト2位の3.07。投手陣立て直しのためには、先発とブルぺン陣の補強が急務でした。
そこで目をつけたのが、ソフトバンクからFAとなった先発の石川柊太と中日を自由契約となった抑えのライデル・マルティネス。しかし、争奪戦ではロッテと巨人に負けてしまった。そこでバウアーに方向転換したわけです。幸いにも石川らを獲得するための資金は手つかずでしたし、日本一のご祝儀もある。横浜での年俸約4億円を出せるだけの準備はしています」(横浜担当記者)
ただし、バウアーの一番の希望はメジャー復帰。代理人が複数の球団と交渉したという情報もあり、去就はまだまだ流動的という。
そして「暗」に追い込まれているのが、今季中継ぎ、抑えで活躍した安樂智大だ。慣れない生活環境や言葉の違いで入団当初こそ戸惑いを見せたが、シーズンが進むうちに実力を発揮。リードしている展開での登板がほとんどで、いわゆる“勝利の方程式”のメンバーに名を連ねていた。オールスターにも選出され、優勝時には胴上げ投手の大役も任された。
その安樂に関して興味深い記事を掲載したのが、12月23日の夕刊フジの電子版だ。「安樂智大は改心せず、敏腕代理人が契約解除『勝手にしろ!』」と題し、メキシコでの安樂のトラブルを報じたのだ。
記事によると、安樂がメキシカンリーグで活躍したことによって天狗になり、「俺もMLBに行けるんじゃない」と勝手に勘違い。代理人のアドバイスをまったく聞かなくなったため、代理人契約を解除されたという。アメリカ在住のスポーツライターが解説する。
「メキシカンリーグのシーズンは4月から9月までで、日本のように年俸制ではなく月給制となっています。ただし月給はどんなに高くても100万円ほどで、6カ月間無事に働いたとしても最大600万円程度なんです。昨年、楽天での安樂の年俸は推定3700万円と言われていましたから、6分の1しかもらっていない。本音としては、一日でも早くNPBに復帰したいところでしょう。
しかし、田中将大にまで飛び火した後輩へのパワハラ事件がいまだ尾を引き、復帰は当分はできません。となると、同じような高給を得るにはMLB入りを目指すしかないわけです。
安樂の代理人というのは日本人選手だけでなく、メジャーリーガーも顧客に持つ、日本では代理人のレジェンド的存在です。ところが、どうやらその代理人も『NPB復帰は難しい』と考えていた。そこで、もしMLBを目指すなら、中南米でのウインターリーグで地道にアピールすることを進めたようです。ところが安樂は、すぐに自分はMLBで活躍できると“勘違い”していて、まったくいうことを聞かなかったというのです。
この代理人というのは、どこも拾ってくれるところがなかった安樂をレッドデビルス入団に尽力してくれた“恩人”。しかし、彼の“勘違い”の結果、この代理人とは袂を分かつこととなったということです」
球界追放から何とか踏み留まった安樂だったが、時間はかかっても次に進める道をどうやら自らの手で放棄してしまったようだ。
( SmartFLASH )