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田中将大 楽天から破格の低評価の背景にオーナーの「野球離れ」大物外国人選手への投資はヴィッセルとは雲泥の差
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.26 19:30 最終更新日:2024.12.26 19:30
12月25日、巨人は楽天から自由契約となっていた田中将大の入団会見を都内のホテルで行った。背番号は、球団のレジェンドである斎藤雅樹や上原浩治がつけていた11番。このことからも田中への期待の大きさがうかがえる。
注目された契約内容だが、年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約(金額は推定)。楽天が提示したとされる1年5000万円に比べれば、大盤振る舞いと言っていいだろう。
「巨人の提示額には驚きました。実績があるとはいえ、今季の登板はわずか1試合で、しかもノックアウトされているわけですからね。楽天が提示したといわれる5000万円のほうが適正額に思われます」(スポーツライター)
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しかし、楽天のこの提示額にはある大きな要因があるようだ。スポーツライターが続ける。
「楽天の三木谷浩史オーナーは、ヴィッセル神戸の会長も兼ねており、2つのチームに対するお金の出し方が変わってきているんです。かなりヴィッセル神戸には甘いというか……。
じつはヴィッセル神戸で武藤嘉紀を残留させるために提示した額は、推定年俸2億7000万円。タイトルを獲得した際のボーナスを含めれば4億円を超えると言われています。ヴィッセル神戸は今季、天皇杯とJリーグの二冠を獲得し、武藤はリーグのMVPにもなっているので、『大盤振る舞いは当然』という見方もあります。
ただ、武藤は来季33歳になりますからね……。サッカー選手としては大ベテランの域に足を踏み入れた年齢で、大型契約は難しいタイミングでもあるんです。それだけに、武藤を引き留めるために大金を用意したのには驚きました」
現在、「三木谷オーナーにとってより重要なのはヴィッセル神戸ではないか」と楽天担当記者は語る。
「じつは今シーズン、楽天の三木谷浩史オーナーについては、『野球離れか』と噂になっていたんです。これまでは『金は出すが口も出す』を地で行くような人で、打順を決めているのが三木谷オーナーなんて言われたほどでした。それほど楽天への思いが強かった。
でも、今季に至ってはほとんど楽天に関して口を出さず、石井一久シニアディレクター(SD)に任せているようでした。一方でヴィッセル神戸への関与や、出すお金の額はどんどん増えていったのです」
“ヴィッセル優先”の方針は、外国人選手を獲得する際に使うお金を見ればわかるという。
「楽天は、2013年にケーシー・マギーとアンドリュー・ジョーンズというメジャーの大物を獲得しましたが、以降、その格の選手を獲得したことはありません。
ところが、ヴィッセル神戸の場合はアンドレス・イニエスタを筆頭に、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキと、歴代のW杯優勝メンバーを次々に獲得しています。イニエスタに至っては、推定年俸は32億円と言われています。ハッキリ言って、野球とサッカーでは三木谷オーナーの力の入れ具合が違うわけです。
三木谷オーナーは自身のXにヴィッセル神戸が2連覇を果たした際には《涙。。。。》と題する投稿をし、武藤が残留の際には2人で握手をしている写真も挙げています。武藤については三木谷オーナーが直々に慰留に努めたと言われていますが、田中投手に関しては、そういった話は全く聞こえてきませんでした」
田中は巨人入団の際、日本復帰以降不調が続く現状について「うだうだ言われているのは知っている。結果で見返す」と語ったが、見返す相手は三木谷オーナーだったのかもしれない。