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セルティック・古橋亨梧が“都落ち移籍”背景に「スコットランドリーグの呪い」悲願の日本代表選出へ見せた意欲

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記事投稿日:2025.01.28 16:20 最終更新日:2025.01.28 16:20
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
セルティック・古橋亨梧が“都落ち移籍”背景に「スコットランドリーグの呪い」悲願の日本代表選出へ見せた意欲

セルティック時代の古橋(写真・共同通信)

 

 1月27日、スコットランドリーグの強豪・セルティックは、日本代表FW古橋亨梧(きょうご)が仏リーグ・アン1部スタッド・レンヌに移籍することを発表した。

 

 古橋は、2021年にヴィッセル神戸からセルティックに移籍すると、素速い飛び出しとワンタッチゴールでサポーターの心をつかんだ。海外は初挑戦だったにもかかわらず、順応するまでに多くの時間は必要としなかったようだ。リーグ戦では、1年めから得点ランキング2位となる12得点を挙あげ、リーグとカップの2冠に貢献した。

 

 2年めとなる2022-2023シーズンは、まさに独壇場だった。リーグ戦は36試合に出場し、27ゴールをあげて得点王に輝いた。日本人選手が欧州主要リーグでの得点王を獲得するのは初の快挙。加えてリーグ、選手協会、記者協会、そしてクラブと、それぞれが選出する最優秀選手賞を総なめにした。

 

 

 昨季もリーグ戦で14得点、今季もシーズン途中ながら22試合出場でリーグトップタイとなる10得点をあげている。セルティックでのリーグ戦では、通算116試合に出場し、2試合に1得点のペースを上回る63得点を挙げた。

 

 セルティックは1月28日現在、2位のレンジャースに勝ち点10の差をつけてトップを走っている。古橋も得点王レーストップタイの位置につける。にもかかわらず、レンヌに移籍したのはなぜか。しかもレンヌは、リーグ戦第19節終了時点で昇・降格プレーオフ圏内の16位に沈む、苦しいシーズンを送っているのだ。

 

「リーグは違えども、トップのチームから降格圏内のチームに移籍するということは、一見すると“都落ち”の印象すらあると思います。それでも移籍したのは、日本代表、そして自身初で念願の2026年中南米ワールドカップに出場することにあると思います。

 

 古橋は、カタールW杯がおこなわれた2022年、セルティックではゴールを量産するなど絶好調でした。ところが森保一監督は、なぜか代表戦に呼ぼうとせず、呼んだとしても出場時間はわずかでした。結局、絶好調だったにもかかわらず、カタールW杯では選考漏れとなったのです。

 

 理由はさまざまですが、そのひとつは、スコットランドリーグのレベルにあるとされています。世界5大リーグといわれるイングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスに比べれば、スコットランドリーグは明らかにレベルが落ちます。そのため森保監督は、スコットランドリーグでのゴール量産よりも、レベルの高い5大リーグで試合に出ている選手を重視したのでしょう。サッカーファンのなかには『スコットランドリーグの呪い』という言い方をする人もいますよ。

 

 古橋の代わりに選ばれた浅野拓磨は同じスピードタイプですが、リーグでは3得点しかあげられませんでした。でも所属のボーフムが『独・ブンデスリーガの中堅クラブ』という位置づけだったことが、選出に大きく作用したと言われています。

 

 古橋にとってW杯出場は悲願。そのため、30歳にして初めて、世界5大リーグのひとつであるリーグ・アンに飛び込んだのでしょう」(サッカーライター)

 

 セルティックは公式Xに《永遠にセルティックのアイコンであり続けます。幸運を祈るとともに、ありがとう、キョーゴ》と、これまでの功績と感謝の気持ちをつづった。しかし、これに納得できないのが、セルティックのサポーターだ。

 

「古橋の移籍は、シーズン途中だったことや“格下”とみられるチームへの移籍だったこともあり、一部のセルティックファンから批判を浴びています。単に惜別の感情もあるでしょうが、セルティックではエースプレイヤーだったこともあり、『抜けられては困る』という怒りもあるのでしょう」(同前)

 

 長年、応援してくれたサポーターを敵に回してまで、古橋はW杯出場に賭けるようだ。

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