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自主トレが続く「イチロー」メジャー契約を阻む45歳の壁
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.26 11:00 最終更新日:2018.01.26 11:00
「正直、この段階まで声がかからないのは不思議だ。たとえば、キャンプに招待選手として参加させて、契約するか判断すればいい。金銭的にも高額な年俸を払う必要もない。少なくとも最初に所属したマリナーズは、チャンスを与えるべきだ。
だが、ついに彼も現実に直面したといえるのかもしれない。イチローも、今年で45歳になるしね」と語るのは、AP通信シアトル支部のボブ・シャーウィン記者だ。
メジャー18年めを目指すイチローの去就が決まらない。その理由を同記者が続ける。
「スイングスピードを含め、全体的にスピードが落ちている。昨年は代打が主だったが、メジャーでは控え選手への要求は三つある。まずは足が速いこと。代走として、盗塁を求められる場面で重宝される。次にパワーヒッター。一発が欲しい場面での起用が多い。三つめは出塁率の高さだ。終盤の先頭打者で起用されることが多いからだ。
だが、今のイチローにはひとつも当てはまらない。盗塁は昨年わずか1個。本塁打はそもそも求められていない。出塁率も2016年は.354、2017年は.318だったが、四球が少ないため、基本的に高い選手ではない」
FA市場の動きの遅さも影響する。
「まず主軸打者を優先して補強に着手するが、これらの選手たちの移籍先がまだ決まっていないため、イチローのような選手の獲得は後回しになってしまう。おそらく3月ごろにならないと、触手を伸ばす球団は出てこないでしょう」(担当記者)
1月18日、ほっともっとフィールド神戸には躍動するイチローの姿があった。それは、18年前となんら変わりはない。前所属のマーリンズ入りしたのは、2015年1月27日。まだ時間は残されている。
(週刊FLASH 2018年2月6日号)