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ヤクルト「つば九郎」担当者死去であふれる悲しみ…公式発表に先んじた “テロップだけ報道” には不満の声も
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つば九郎と青木宣親ゼネラルマネジャー特別補佐(写真・時事通信)
2月19日、プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」の球団マスコット、つば九郎の担当者が亡くなったことを球団が発表。球界でもトップクラスの人気を誇るマスコットの担当者の訃報に、関係者やファンが大きな悲しみに包まれている。
「つば九郎の担当者の訃報を、最速で報じたのが『CBCテレビ』です。19日の16時45分ごろ、情報番組『チャント!』の放送中、最新情報として《訃報 ヤクルト “つば九郎” 担当者死去》とテロップを打ち出すと、その画像がXで拡散され、大騒ぎとなりました。
CBCはテロップだけを出し、詳しい内容は報じなかったため、どういうことかと番組に問い合わせたファンもいたようです。ヤクルト球団による公式発表に先んじたテロップだったことで、『誤報では?』といった声も寄せられました」(スポーツ紙関係者)
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X上の声を見てみると、
《つば九郎、本当なの…?信じたくないです 全録で撮ってあるCBCテレビ見たけど、見出しで出ただけで番組内では一切触れられていませんでした。誤報であってほしい》
《報じるならちゃんとニュースを読め。ご冥福をお祈りします、まで言え。ヘッドラインのテロップだけ流してあとは番組内で一切触れませんて、訃報でやったら絶対あかんやろ》
といった声が出ている。その後、ヤクルトが公式ホームページに「球団からのお知らせ」として、
《これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします》
との文書を掲載。CBCのテロップが誤報ではなかったことが明らかとなった。
「これまで多くの人に愛されてきたつば九郎の担当者の方が逝去したことは、重大なニュースです。報道のスタンスとして、少しでも早く流すのは当然でしょう。とはいえ、マスコットキャラクターなので、何をどこまで報じるべきなのか難しい判断となります。
ファンとしては一報だけでなく、少しでも詳しいことを知りたいという心理が働き、CBCへの不満につながったということでしょうね。
つば九郎はオリジナリティあふれるキャラクターで知られ、球団としてもこっそり “交代する” という選択肢はなかったでしょう。しばらくの間、休止するというのも、うなずける判断です。
ヤクルトファンのなかには、つば九郎をきっかけに応援するようになった人も多いはず。多くの人が受け入れるのに、まだまだ時間がかかりそうです」
ファンに愛された人気者は、お別れの言葉も残さずに、空へと返ってしまった。