朝倉未来「世間の声で決める」平本連との再戦潰えるもドーム興行に意欲　「身内ばかり出すな」BreakingDownへの批判にも徹底反論

 

　東京ドームで5月4日に開催される格闘技イベント『THE MATCH2』。目玉は、朝倉未来（みくる）と平本蓮の“再戦”だった。しかし、3月3日、平本がけがによる欠場で、中止となった。

 

「同日、平本選手同席のもとで『THE MATCH2に関する緊急会見』をおこなったRIZINの榊原信行CEOは、予定どおりドームで興行をおこなえるかどうかを危惧し、『朝倉未来の“復活祭”をプロデュースさせてほしい』と個人的な思いを告白。会見後にもXを更新し、《この格闘技の祭典に何よりも必要なのは、朝倉未来の復帰戦だと思います。東京ドームで未来の“復活祭”を私に創り上げさせて欲しいです。ファンの皆さんも是非未来にエールを送って下さい》とポストしました」（格闘技ライター）

 

【関連記事：「朝倉未来vs.平本蓮」再戦が平本のケガで中止…運営は謎の “復活祭” 提案もファンが激怒したわけ】

 

　一連の榊原氏の発言に対し、ファンの間では「都合よく朝倉を利用するな」といった声が複数あがり、物議を醸していた。一方、名指しで“復活祭”を提案された朝倉は、翌4日、YouTubeを通じて自身の胸中を語った。

 

「朝倉選手は、自身のYouTubeのサブチャンネル『ガチの朝倉未来』のなかで『今後について』とのタイトルで動画をアップ。平本戦の中止に対して、『中止はいいんですけど、RIZIN側はたぶん僕を出したいと思ってると思うし、東京ドームのキャンセルはできないんだと思うんですよ。そんなかで、ほかの試合、埋まるのかっていうことですよね。はたして』と切り出しました。続けて『自分のなかでは、平本選手と再戦するために戻ってきたっていうのが大きいから、いきなり別の相手、用意されて、そこまでモチベーションが出るのかっていうのも問題なんだけど』と、正直な気持ちを明かしました。

 

　一方で、平本戦に向けては毎日、厳しい練習を積んできたことで、以前より強くなっていることを実感していると自信をのぞかせつつ、最終的に、東京ドームで試合をするかどうかは『結局、世間が求めてるかどうかってところで、決めたいかなと思ってます』と語りました」（同前）

 

　朝倉選手の明かした率直な思いに、コメント欄には、

 

《「誰かのために」試合するなら観たくない、「自分のために」試合するなら観たい。もうこれに尽きると思う》

 

《世間の声はもう散々聞いてきたんだから、今回は自分のしたい様にしてくれ》

 

《RIZINのためとかもういいよ。あんた抜きでドーム埋まらなくてもそれはRIZINの運営の責任であって。あなたが色々負担する必要はない》

 

　など、朝倉の気持ちを最優先にすべきというコメントが多数、寄せられた。さらに朝倉は、自身が主催する『BreakingDown』について、一部選手から指摘された「身内ばっかり出すな」という声にも言及。

 

「まあ、たしかになって思う部分もあるけど、『BreakingDown』ってさ、朝倉未来チャンネルでやってるんですよ。で、俺がつくった団体で、俺が思いついた団体で、歴史的にずっと俺のチャンネルでやってきたものじゃん」

 

　とバッサリ。その選手に対して

 

「じゃ、どんだけ数字持ってんの？　って話で」などと語ると、「だから一定数、朝倉未来ファンが観てるっていうのを考慮して、バランスで（試合を）組んでるんで」と朝倉らしい言い回しで、批判の声に釘を刺した。

 

「そもそも今回の再戦は、2024年7月に『超RIZIN.3』でおこなわれた朝倉対平本の一戦後、敗れた朝倉選手が引退を発表。その後、平本選手にステロイド使用疑惑が発覚し、大騒動となったことが背景にあります。そうしたなかで、一度は引退を決意した朝倉選手が平本選手と再戦するために東京ドームで復帰するという、大きなストーリーがあったわけです。ところが、その平本選手が欠場となり、朝倉選手には闘う理由がなくなってしまいました。

 

　朝倉選手は、5月の東京ドーム出場に関しては『世間の声』で決めると、最後までRIZIN側への配慮も見せていました。ただ、YouTubeのコメント欄にも多数あったたように、今回は『平本とやれないなら、ドームは出ません』ぐらいの決断をしても、ファンは誰も文句は言わないでしょう」（前出・格闘技ライター）

 

　朝倉の決断や、いかに。