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【ドジャース】ベッツ「体調不良で7kg減」早期帰国の可能性も…昨季オフトレードの韓国人選手“大不振”重なりチーム激震

3月16日、阪神戦の試合前練習に姿を現したベッツ(写真・桑原 靖)
サイ・ヤング賞2度受賞のブレイク・スネル獲得を筆頭に、今オフは投手陣を中心に大型補強に成功したドジャース。春季キャンプも順調に進み、あとは3月18日に東京ドームでおこなわれる、カブスとの開幕戦を待つだけのはずだった。
ところが、ここに来てチーム内に激震が走った。大谷翔平投手、フレディ・フリーマン一塁手と「MVPトリオ」を組む、ムーキー・ベッツ遊撃手の開幕シリーズ欠場が決定したのだ。
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ベッツは、体調不良のため15日の巨人戦、16日の阪神戦をともに欠場。阪神戦前の練習には参加し、大谷、山本由伸、佐々木朗希らが主催したホテルでの食事会にも出席したが、17日の公式練習には姿を見せなかった。
「ベッツの病状に関しては、いろんな憶測が流れました。来日当初はインフルエンザの疑いが持たれていたようですが、軽めとはいえ練習にも参加していましたからね。結局、胃腸炎による体調不良のようですが、頬はこけ、明らかに体重が落ちているように感じました。
本来なら、大谷らが主催した食事会もキャンセルしたほうがよかったんですが、チームリーダーでもありますから、士気を下げないためにも参加したようです」(スポーツ紙記者)
ド軍のデーブ・ロバーツ監督も「原因は分からないが、7kg近く体重が減った脱水症状のような感じで、彼が米国の本拠地開幕戦に出場できるように、なるべく体力回復に努めさせたい」と、ナインより一足早く帰国させることも検討しているという。
ベッツの代役はミゲール・ロハス内野手が務める。だが、この人選に、ド軍も苦悶の表情を浮かべているようだ。
「ド軍は今季、ベッツを右翼から遊撃に再転向させています。当初の予定では、KBO(韓国プロ野球)のキウムから3年総額1250万ドル(約19億7000万円)で獲得したキム・ヘソンと、内外野ともにこなせるトミー・エドマンの2人に二遊間をまかせるつもりでいたんです。だからこそ、昨季レギュラークラスだったギャビン・ラックス内野手を、レッズにトレードしたのです。
ところが、キム・ヘソンがオープン戦の打率.207と大不振。メジャーの壁をもろに受けた格好で、開幕のロースター入りができませんでした。現地では『ラックスの放出は間違いだった』という議論が巻き起こっています」(同前)
控えにはキケ・ヘルナンデス、クリス・テイラーらがいるが、毎試合、スタメンを務めるタイプではない。
21世紀初のワールドシリーズ連覇に向け、順調に来ていたド軍だが、不安材料を抱えての開幕となってしまった――。