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史上最速W杯出場へ!前回「決定弾」放った三笘薫に“絶対王者”からオファーの現実味

2022年3月、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦で本大会出場を確定させるシュートを決めた三笘薫
MLBの狂騒のあとはサッカーの熱狂が待っていた。
2025年3月20日、北中米W杯アジア最終予選のバーレーン戦に勝てば、日本の8大会連続8度目のW杯出場が決定。3試合を残しての出場権獲得となれば、日本サッカー史上最速となる。
ここまでアジア最終予選グループCで6試合を消化した日本は、5勝1分の勝ち点16。得点22、失点2で得失点差は20。2位のオーストラリアの勝ち点は7で、残りの4チームはすべて6と2位以下は大混戦。いかに日本がずば抜けた成績を残しているかがわかる。
得失点でもプラスは日本とオーストラリアだけだが、日本の20に対してオーストラリアはわずか1しかないのだ。
ここまで差がつきながら、W杯出場まであと1勝に迫りながら、森保一監督は手綱を緩める気持ちは一切ない。追加の2人を含め、今回は27人を呼んでいるなかで欧州組は22人。ケガで長期離脱中の富安健洋らを除けば、ベストメンバーを選出している。
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特筆すべきは、英・プレミアリーグで有数のドリブラーに成長し、かつ得点力も急激にアップしている三笘薫である。
注目度が上がれば、新たなクラブからオファーが来るのがプロの世界では常識。現在、多くのクラブから興味を持たれているという。
今年1月の終わりには、サウジアラビアの強豪アル・ナスルが5400万ポンド(約104億円)での獲得を打診。だが、三笘と所属のブライトンはこれを拒否。すると、諦めきれないアル・ナスルは額を約144億円まで吊り上げたが、再度三笘側は拒否した。
ブライトンのようにビッグクラブと言えない組織にとって、「選手を育て、高く売る」が常套手段であるため、このときばかりはサポーターからも批判の声が上がった。
しかし、「レベルの高いリーグでプレーすることが重要なのです」との三笘の訴えがすべてを変えた。「愚か者」と罵倒していた一部のサポーターが、この発言をきっかけに「日本の良識」と評価を一変させたのである。
しかし「今度のオファーは断れないかもしれない」と語るのは、移籍市場に通じたさるサッカーライターだ。
「独・ブンデスリーガの“絶対王者”であるバイエルンがオファーを出したとされます。これまでも、その噂はあったんですが、バイエルンの左サイドには独代表のニャブリ、仏代表のコマンという世界的な選手が2人いる。さすがにこの2人に勝ってレギュラーを獲るのは難しく、噂に過ぎないという感じだったんです。ところが、ニャブリとコマンはそれぞれ契約期間が2026年、2027年までで残り僅かなんです。超一流選手ともなれば、これくらい期限が迫ると契約延長の話が出てくるんですが、それがない。さらに2人ともバイエルンに10年近く在籍しているため、新たなクラブを捜す時期とも言えます。ならばチームとしては後釜を捜さなけれないけないので、三笘に注目していると言われています。違約金は73億円以上と言われ高額ですが、バイエルンにとってはまったく問題のない金額であり、話は急展開を迎える可能性があります」
5年前まで筑波大学の学生だった男の価値はいまや数十億円となった。バイエルンの女子チームには“なでしこの未来”と呼ばれる谷川萌々子が在籍中。日本サッカー界の“男女の至宝”の集結する日がやってくるかもしれない。