平昌オリンピック開会式まであとわずか。金メダル候補から注目候補選手まで、彼女たちの原点を追った。本人&両親が「飛躍の転機」を明かしてくれた。
ボブスレー2人乗り代表の押切麻李亜(23)。陸上短距離選手だった高校1年生のときに競技を始めた。その年に国内大会で優勝。現在はW杯で入賞する実力だ。
「国内のボブスレーコースは長野だけなので、観戦したことがないんです。平昌に出場できたら、観戦が楽しみです」(母・春美さん)
全国大会は中高6連覇、高3ではW杯で健闘していたアルペンスキー女子代表の安藤麻(21)は、同競技に日本人女子は3大会ぶりに派遣が決まった。その最注目株だ。
「2歳から一人でリフトに乗って滑っていました。心配でしたが、係員さんが『子供の芽を摘んじゃだめだ』って(笑)」(母・奈保子さん)。2017年ユニバーシアード回転でも金。準備は万端だ。
続いて、フリースタイルスキークロス代表の梅原玲奈(34)。アルペンから雪上の障害物競走、スキークロスに転向して10年になる。
「日本には競技環境がなく、練習をするにも海外へ行く必要があるんです。クラウドファンディングでも、遠征費を募りました」(梅原選手)。競技の普及のためにも、すべてをやりきる覚悟だ。
最後は、アイスダンスの村元哉中(24)。3年前からペアを組むクリス・リードと2017年末の全日本選手権で圧勝した。
「食事管理など、ストイックすぎるくらいに自分でやっています。結果よりも、本人がこのオリンピックで、どれだけ悔いなく、楽しんでくれるかです」(母・智美さん)
(週刊FLASH 2018年1月16・23日合併号)