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巨人×ソフトバンク大型移籍 大砲・秋広優人は前日までベンチ入りの衝撃…遅刻癖が問題視も

移籍が決まった巨人・秋広優人(写真・時事通信)
巨人・秋広優人内野手、大江竜聖投手とソフトバンクのリチャード内野手による2対1の交換トレードに驚いたプロ野球ファンは多かったのではないか。
秋広とリチャードはともに「将来の大砲」としてチームから期待されていたうえ、セ・パを象徴する人気球団同士のトレード。しかも秋広は発表前日の2025年5月11日のヤクルト戦までは、ベンチにいたのだから驚きだ。
それだけ両球団ともトレードを急いだともいえる。
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「積極的に動いたのは巨人のようでした。岡本和真内野手が、左肘の靭帯損傷で3カ月以上の長期離脱が確定しています。セ・リーグの打率、本塁打、打点の打撃3部門のすべてでトップ3に入っているだけに大打撃でしょう。さらに、丸佳浩外野手も右大腿二頭筋損傷でリハビリ中。加えて、坂本勇人も極度の不振で2度めの降格となりました。
野手陣はベテランも大砲も不在。その意味でも、リチャードは穴を埋めるにふさわしい人材で、将来性も加味して獲得したようです」(巨人担当記者)
ソフトバンクにとっても「有益な交換トレードだった」と担当記者か語る。
「柳田悠岐外野手、近藤健介外野手、周東佑京内野手と、チームの大黒柱が揃ってケガで離脱中という事態です。秋広は内外野ともにできるし、長打力も魅力。両球団の思惑が一致したトレードであり、ともにピンポイントで補強できたと言えるでしょう」
ただし、巨人阿部監督にとっては「忸怩たる思いの末の決断だったのではないか」とスポーツ紙デスクは語る。
「阿部監督は2軍監督時代に、それこそ秋広の素質に惚れ込み、マンツーマンで指導したほどでした。その努力が実り、規定打席にはわずか4足りませんでしたが、2023年には121試合に出場し、打率.273、10本塁打、41打点の成績を残し、これで主力への階段を上っていくと思われました。
ところが翌年には遅刻癖が露呈し、阿部監督の逆鱗に触れました。練習にも身が入らず、結果、出場試合数は26試合と激減。今年も出遅れ、いつしか忘れられた存在になっていました」(スポーツ紙デスク)
巨人時代の秋広の背番号は松井秀喜が付けていた55番。ソフトバンクではリチャードから受け継ぐ形だが、もともと川崎宗則がつけていた52番に決まった。秋広は、今度こそ背番号に負けない実績を残すことができるか。