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【生クリーム大好き】大関・大の里いざ、綱取りへ! 「うちの従業員はみんな彼女」地元の “年上スー女”ら が明かす素顔

綱取りを懸けて五月場所に臨んでいる大の里
大関・大の里(24)にとって、五月場所は初の綱取り場所となる。2023年の幕下十枚目格付出デビューから13場所め。横綱昇進を果たせば、元横綱・輪島の21場所を大幅に上回り、年6場所制となった1958年以降、初土俵の力士で最速となるのだ。
そうした背景もあってか、二所ノ関部屋のある茨城県阿見町周辺は “スー女” で溢れ、熱気がムンムンしていた。部屋近くで蕎麦店を営む女将さんも、熱烈な大の里ファンの一人だ。来店すると大名蕎麦、カツ丼、鴨汁を注文するのが定番だという。
「誕生日にケーキを持って行ってわかったんですが、甘いものは好きでも、ケーキやチョコレートはそうでもなくて……。でも、生クリームは大好き(笑)。プレゼントは『大きなバスタオル!』とのリクエストがあって、『色は?』と聞くと『青がいい、好きな色だから』って言うんです」
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女将さんは、青地に白い文字で「大の里」と染め抜いたバスタオルを贈ったという。
「大関昇進祝賀パーティにも参加したけど、横綱になればまた行きたいですね。そのときは、超特盛りの生クリームを贈るつもりです」
「お相撲さんはモテる」とはよく聞く話だが、位が上がればなおさらのこと。
「うちの従業員は、みんな大の里の彼女よ!」と教えてくれたのが、こちらも部屋近くで中華料理店を営む女性店主だ。
「うちには女性パートが4人いるけど、結婚するなら彼しかいないというほど、みんな大ファン。奪い合いなんです」
同店は、今では二所ノ関部屋ご用達といった雰囲気だ。
「今年も、初場所が始まる前に大の里が力士2人と床山さんを連れて来ました。後輩の面倒見もいいし、礼儀正しいことでも好かれてますよ」
地元はすでに大盛り上がりの様子だが、第66代横綱の若乃花・花田虎上(まさる)氏は「昇進の可能性は十分」と言いながらも、「アドバイスしたいことがある」という。
「大関に長くいてやっと上に行けた力士は、横綱としては短命なんです。私がそうでしたから。やはり大関を長く張ると、そこで自分の力を使い果たしてしまうんです。これは経験者であり、解説者として言いますが、チャンスを得たら『なるべく早く横綱になれ』ということ」
連続優勝で一気に頂点へ上り詰めるかーー。 “昇進” に思いを馳せる2人の力士が土俵を沸かす。
取材&文・岡村青