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井上尚弥、日本ボクシング史上「最強の対戦」に集まる期待…中谷潤人との “場外乱闘” が白熱

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記事投稿日:2025.05.15 19:00 最終更新日:2025.05.15 19:09
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
井上尚弥、日本ボクシング史上「最強の対戦」に集まる期待…中谷潤人との “場外乱闘” が白熱

2021年12月、WBA&IBF世界バンタム級の防衛戦後、ファンとの撮影に応じた井上尚弥

 

 いまだ日時も場所も決まっていない。“両者” の戦いが実現するかどうかさえも定かではない。しかし、“両者” は黙っていることができず、すでにゴングが鳴らされたようだ。

 

 先に鳴らしたのはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人のトレーナーであるエディ・エルナンデス氏だった。

 

 ボクシング界でもっとも権威のあるといわれる『リング』誌のインタビューに登場し、対戦が待望されるスーパーバンタム級4団体王者である井上尚弥戦について口を開いた。

 

 

 エルナンデス氏は「井上とは今すぐにでも戦いたい」などと、聞き手が驚くほど強気なコメントを寄せたのだ。

 

 これには “モンスター” も黙ってはいられなかったようだ。井上は自身のXで《おいおい!!!ルディさん!!! 1年後も全盛期だ 言い訳なんかしない 誰も衰えちゃいないから まだまだ上の景色を見に行く 以上》と強い言葉で反論を展開した。

 

「この反論には驚きましたね。井上はバンタム級時代、元王者のカシメロからくどいくらい対戦要求を受け、さらに冒涜するような言葉も散々かけられたにもかかわらず、なかなか反論せず、無視を決め込んでいました。要するに相手にしなかったということ。カシメロの実力を認めていなかったわけです」(スポーツ紙記者)

 

 だが、今回は違った。強気なコメントに、井上がさらに強気に返した理由は何だったのだろうか。

 

「それだけ中谷を認めているということでしょう。中谷は30戦全勝23KOで、倒しっぷりもいい。身長も井上より9cmも高い173cmと、バンタム級らしからぬボディの持ち主で、人気面でもうなぎのぼりです」(ボクシングライター)

 

 かねて井上と中谷は「どちらが強いのか」と、ボクシングファンを高揚させてきた。では、ボクシング関係者での評価はどうなのか。

 

「マスコミや関係者の間でも意見は分かれていますね。ただ、いま戦ったら『井上が有利』という声が多いのも事実です。そういった評判を中谷サイドがキャッチし、だからこそ早期にタイトルマッチを実現させ、前評判を覆したいのかもしれません」(同)

 

 日本ボクシング界で、最初に日本人同士の世界戦がおこなわれたのは、1967年のジュニアライト級王者(現・スーパーフェザー級)・沼田義明対小林弘の一戦。それから50年以上が経ち、日本人ボクサーの実力も上がったことで、日本人同士の戦いは珍しくなくなった。

 

 そのなかで日本中が注目したのが、1994年12月4日におこなわれた薬師寺保栄対辰吉丈一郎戦。史上初の日本人同士による世界王座統一戦だったことに加え、戦前から激しい舌戦が繰り広げられたうえ、当時としては超破格の1億7000万円とも言われたファイトマネーも話題になった。

 

 試合は中部日本放送製作TBS系列で生中継され、視聴率は中部で視聴率約52%、関東でも約40%を記録した。

 

「井上と中谷の戦いが最初に注目されたのは、今年3月31日。井上が公の場で『1年後、東京ドームで日本ボクシングを盛り上げましょう』と壇上からオファーし、中谷も『ぜひ、やりましょう』と返したことでした。

 

 今回の “場外戦” でさらに注目を集めていますが、実現すれば、薬師寺対辰吉戦を、ファイトマネー、視聴率などあらゆる面で上回るのは間違いありません。多くのファンがこの一戦に期待していますよ」(同)

 

 日本ボクシング史上最強の対戦の日は、いつになるだろうか――。

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