スポーツ
体操女子新衣装「アイタード」発案者は「元日本代表兼社長」“二刀流”アスリートだった!

NHK杯で優勝した杉原愛子(写真・共同通信)
異例ずくめの優勝だった。体操の「NHK杯」が5月17日に東京体育館でおこなわれ、杉原愛子が優勝した。
「2016年リオデジャネイロ、そして2020年東京五輪の代表でもあった彼女だが、2024年パリ五輪では落選。周囲も「杉原の時代は終わった」と見ていた。
しかし、地道な努力の結果、見事復活。4月の全日本選手権との合計162.163点で、全日本2位から逆転優勝。2015年大会以来、10年ぶり2度目の優勝を飾ったばかりか、世界選手権への切符も手にした。
【関連記事:「飲酒&喫煙」体操・宮田笙子出場辞退で補欠・杉原愛子繰り上がりなし…「人気種目」サッカーは“時間制限”急きょ変更で“不公平”指摘も】
杉原はキレのある演技で2位とわずか0.033差で制したが、その演技同様、大いに注目されたのが彼女が着用したレオタードだった。
「近年、体操女子の選手たちは盗撮や、ハイレグ箇所を強調されるような写真やビデオを撮られ、大きな問題となっていました。杉原選手も同様で、狙い撃ちのように撮られていたんです。選手たちは協会に問題を訴えても、解決策が見つからないのが現状でした。
そんななか、今回杉原選手が着用したスパッツ型のレオタードが登場したことによって、『選手たちの不安も消えるのでは』と期待されています」(スポーツライター)
しかも今回のスパッツ型レオタードは、杉原自身が社長としてプロデュースしたもので『アイタード』という。NHK杯で着用したものは、上半身が白、下半身が青のデニムのホットパンツに見えるが、実は上下がつながっている。
「女子はハイレグのユニホームで練習するわけではなく、スパッツ型なんです。なので『アイタード』なら練習と同じ感覚で演技ができると好評で、しかも下着が見えてしまう不安も解消される。今後着用する選手も増えていくでしょう」(同前)
Xでも杉原を応援する声が多数届いている。
《アイタードは心から広まってほしい 選手守られてほしい》
《新型レオタード「アイタード」 すごくいい! 安心して見ていられる感じ、競技に集中できる感じもする》
《見える心配が少なくなるし、動きやすそうでオシャレだった!安心して演技に集中できるのって本当に大事》
現役と社長業の“二刀流”で選手生活を続ける25歳。低年齢化が進む女子体操界にとって、異色の存在である。