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貴乃花騒動で注目・相撲協会理事長選の“血みどろ抗争”

スポーツ 投稿日:2018.02.24 11:00FLASH編集部

貴乃花騒動で注目・相撲協会理事長選の“血みどろ抗争”

 

 横綱でも一筋縄ではいかない「出世番付」。定数10人の「理事」を経て、「理事長」という最高位を手に入れるまで、相撲人生は続くよどこまでもーー。

 

 貴乃花対八角の様相を呈した理事選。定員は10人だが、そこに辿り着くまでの道のりは非常に険しい。

 

 現在、協会に所属する親方は98人、相撲部屋は45。「一門」と呼ばれる派閥が6つあり、理事選はこの一門同士による勢力争いにほかならない。

 

「以前は一門ごとに理事人数の割り当てがほぼ決まっており、無風状態で理事が決まっていた。それが2010年の『貴乃花の乱』以降、大きく変わりました。一門の結束は弱まり、一門制の存在そのものが揺らぎつつあるのが現状です」(東京相撲記者クラブ会友の山崎正氏)

 

 新米親方は “平” から始まり、主任、委員と階級を上げていくが、理事にまでなれるのはほんの一部。

 

「基本的には関脇以上を務めた実力者。一門内での年功序列があり、さらに人望も必要。理事になれば当然協会内での発言力が増すことになる」(同前)

 

 理事から先の “昇進” はカリスマ性や人心掌握術がものをいう、現役時代の番付関係なしの、“血みどろ抗争” だ。大横綱・千代の富士や元大乃国の芝田山親方もその抗争で憂き目を見た。

 

「千代の富士の場合は人望のなさ。金にもうるさかった。大乃国は現役時代ガチンコ力士で、ようは『話ができない人』なんです」(相撲ジャーナリスト)

 

 番付に加え、一門の勢力、親方間の信頼度などがあり、理事になるのも大変だ。105しかない年寄株を手に入れるだけでも狭き門だが、引退後も相撲人たちの競争は続く……。

 

(週刊FLASH 2018年2月13日号)

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