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大砂嵐のDVを告発「私は平手で20発殴られ頸椎捻挫になった」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.10 11:00 最終更新日:2018.03.10 11:00

大砂嵐のDVを告発「私は平手で20発殴られ頸椎捻挫になった」

 

「彼は、私が首のヘルニアを患っていることを知りながら、私の頭を大きな平手で20発ぐらい殴った。そのうえ、私の両腕をつかんで吊り上げ、2度も壁に叩きつけました。

 

 彼は……ニヤけていた。周りの制止も聞きません。私の首には張り手のせいで紫色のあざが輪のように浮かび、腕にも脚にもあざが」

 

 凄惨な被害体験を語るのは、30代の会社員、由子さん(仮名)だ。由子さんは頸椎捻挫と両上腕部打撲の診断を受け、その影響で今も治療を続けている。暴行を加えたのは、かつて恋人だった大嶽部屋のエジプト人関取、大砂嵐(25)。

 

 1月に無免許運転での事故騒動を起こし、本誌で “重婚疑惑” を報じられた問題力士だ。これまでに3人の女性とのトラブルが発覚している。

 

 由子さんと大砂嵐は2014年4月、フェイスブックを通じて出会った。

 

「4月末に初めて会ったその日に『あなたと結婚したい。子供は7人欲しくて、名前も決めてある。長男はマレク、次男はヤザン』と。私は彼を『パピィちゃん』と呼んでいた。

 

 喧嘩すると号泣して『僕から離れないで』と犬のように甘えてくるから(笑)。私の家族にも会い、2015年の夏には私に相談もなく勝手に結婚の準備を進めていた」

 

 交際が順調だったのは1年ほど。彼の態度に次第に不信感が募っていった。

 

「『服は地味にしろ』と言われ、毎日の服装を写メで送らされた。メールにはすぐに返信しないと狂ったように怒る。返信できないのが怖くて、仕事も辞めてしまいました。洗脳状態でしたね。

 

 これは自分がなくなるな、とハッとしたんです。ほかにつき合っている女性がいることにも気づいてしまった」

 

■自ら提示した示談金も支払わず

 

 交際から約2年後の2016年3月末、由子さんから別れを告げた。1カ月後、大砂嵐と2人で通った浅草の水タバコが吸える飲食店に行くと、偶然彼も来店。言い争いになり、突然189センチ160キロの巨体で冒頭のように殴りかかってきたのだ。

 

「周囲が止めてくれて、やっと暴力は収まりました。しばらくの間は呆然としていたけど、事態の深刻さに気づいて3週間後に警察に被害届を出した」

 

 2016年8月、大砂嵐の弁護士からにかく示談書にサインしてほしい」と由子さん本人に申し入れがあった。

 

 しかし、大砂嵐からは謝罪もなく、30万円の示談金のみで解決しようとするなど、受け入れられるものではなかった。由子さんの弁護士が語る。

 

「私が代理人に就くと、先方はようやくまともな示談金額を提示してきた。こちらが合意できる額ではありませんでしたが、とりあえず示談金の一部が初めて振り込まれた際、相手は反省していて示談交渉をしていると検事が判断し、事件は不起訴処分になりました」

 

 ところが大砂嵐は、自ら提示した金額の残り分すら支払わなかった。

 

「自分で設定した期限を何度も踏み倒し、理由を尋ねても訳のわからない言い訳をして対応に誠意がまったくない。そこで日本相撲協会と大嶽親方に対し、事実の確認と謝罪、再発防止策を講じてくださるよう文書を送りました」

 

 すぐに相撲協会から、調査して対応する旨の電話があった。

 

「その後、示談金の追加分を一方的に振り込んできたけど、私が本当に欲しい彼や親方からの謝罪はなし。謝罪がない限り示談は成立しないと告げているのに、現在も連絡がない」(由子さん)

 

 本誌が大嶽親方(57)に取材を申し込むと、親方本人から返答があった。

 

「暴力事件があったことは把握しています。今、弁護士同士で話し合っているところ。私は大砂嵐に、謙虚で真面目にやれと指導してきた。でも24時間ずっとは見ていられなかった。彼がやったことは私に対する裏切りです」

 

 日本相撲協会にも質問状を送ったが、期限までに回答はなかった。

 

 1年半以上心を痛めてきた由子さん。

 

「彼は力士の影響力を利用して好き放題だった。日本の文化に敬意なんてまったくない。私と同じような被害者をこれ以上出さないために、相撲界全体に変わってほしいと思って、今回お話しすることにしたんです」(由子さん)

 

 国技の体現者に、一般人への暴力は絶対許されない。

 

(週刊FLASH 2018年2月20日号)

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