スポーツ
【甲子園進出】栃木・青藍泰斗高校 “ド派手”青ユニフォームが話題に…髪伸ばし、サポート用具も徐々に解禁で「時代の変化」か

35年ぶり二度目の甲子園出場を決めた青藍泰斗高校野球部(野球部の公式Instagramより)
栃木大会決勝で名門・作新学院を延長10回タイブレークの末に下し、夏の甲子園出場を決めた青藍泰斗(せいらんたいと)高校野球部。1990年の甲子園出場時は「葛生高校」だったが、2005年に現校名に変更。35年ぶり2度めの出場となるチームのユニフォームに今、注目が集まっている。
「昨秋までのユニホームは、現在のものと色の配分は逆で、白地に青の縦じまが入っていました。すっきりした感じはするが、それほど目立った存在ではありませんでした。刷新されたデザインは、校名にもある『青藍』色を基調に、白い縦ラインが入ったもの。そのため背番号は白となっていて、これまで見たことがないほど斬新な印象です。横浜DeNAにも似ていて、スパイクはホワイトです」(スポーツ紙アマチュア担当記者)
スタイリッシュな青藍泰斗のユニホームに、高校野球ファンはネット上で早くも盛り上がりを見せている。
《新ユニフォーム、かっこいいですね》
【関連記事:“キラキラ校名”のトレンドは「国際」から「銀河」へ「アイデンティティがないがしろ」ベテラン教師の嘆き】
《ベイスターズのスタナイのユニフォームなんか似てるなって思ったら栃木代表の青藍泰斗だった》
《個人的には青藍泰斗が気になるな。 ユニフォームがかっこいいんよ》
ほかにも、
《最近派手なユニフォーム増えて良いですね. 浜松開誠館とか青藍泰斗も良いですね》
《個人的に、青藍泰斗(栃木)と津工業(三重)と観たいな 津工業も今年からユニフォームデザインを変えて夏2勝》
といった声があるように、各高校のユニホームのデザインが年々、斬新なものに変わってきていることに気づく人も。
「ようやくですが、日本高等学校野球連盟(高野連)もやっと世の流れに少し乗ってきているということでしょうか。かつてユニホームは白地が原則で、横浜高のグレーや東海大各校の水色はありましたが、ともに薄い色でした。青藍泰斗のように濃い色のユニホームが許される時代になったんだな、と感慨深いものがありますね」(前出・スポーツ紙アマチュア担当記者)
また、用具に関しても厳しい規定があった。用具はもちろんプレーに不可欠なものであるとともに、球児の肉体を守る役割も担う。ところが、高野連の考えはそうではなかった。
「バッティンググローブが使えるようになったのは1995年からですし、ほかにもレッグガードやエルボーガード、サングラスもようやく使えるようになりました。それでも色の指定はあるし、商標マークはいかなる用具でもダメです。いったい何のために反対するのかわかりませんが、決まって返答は『(使用することは)高校生らしくない』ですからね。かつては理不尽なものも多数あったので、“高野連ルール”と揶揄された時代もありました」(同前)
なかでも驚かされたのが、1980年代中盤に起こった“事件”だろう。東京予選で、ある選手が本塁打を放った。その選手にとっては人生初の本塁打だったため、思わずガッツポーズが出た。ところが、その行為が当日の審判の目は「高校生らしくない」と映ったらしく、本塁打は取り消されたという。現代で同じことが起これば、結果は違っていたかもしれない。
ユニホームもそうだが、かつては不文律だった丸刈りではない選手も増えてきた。高校野球、高野連も徐々にではあるが、変わろうとしているのかもしれない。