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サッカー日本代表、親善試合のアメリカ相手に0-2敗北で浮き彫りになった「決定力不足」ウイングバックがまるで機能せず

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記事投稿日:2025.09.11 17:48 最終更新日:2025.09.11 17:48
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
サッカー日本代表、親善試合のアメリカ相手に0-2敗北で浮き彫りになった「決定力不足」ウイングバックがまるで機能せず

2025年9月10日、アメリカに敗れて引き上げる日本代表(写真・共同通信)

 

 点差以上の完敗だった──。

 

 9月9日(日本時間10日)、米オハイオ州でおこなわれたサッカーの国際親善試合で、世界ランク15位のアメリカと世界ランク17位の日本との一戦は、ホームのアメリカが2-0で勝利した。

 

 2026年北中米W杯を念頭に置き、開催地に乗り込んでの一戦。メキシコ戦から中2日ということもあり、森保一監督が選択したのはメキシコ戦から先発11人を全員替えるターンオーバー制だった。

 

 

 この選択が「間違いだった」とサッカーライターは語る。

 

「森保監督は『W杯優勝』という目標を掲げ、そのためには先発以外の選手の底上げが重要と考えています。だからこそ、メキシコ戦から核となる選手は試合に出し、その周りに出場回数の少ない選手を入れて経験させる。これならわかります。

 

 でも、11人すべてを替えるとなると、チームがまったく変わってしまう。おそらくこの11人で試合をしたのは初めてのことでしょう。底上げより

も、選手たちはチームとしてやらなければいけない確認に追われた90分間だったのではないでしょうか。

 

 また11人すべてが変わっても、不思議なことにメキシコ戦同様、『決定力不足は変わらない』と笑えない事実もありました」

 

 また「3バックシステムにも限界を感じた」と続ける。

 

「日本は最終ラインに大型のDF3人を並べ、両サイドのウイングバック(WB)には右に堂安律、伊東純也、左に三笘薫と置くことが多いんですが、彼らは所属チームではウイング、あるいは攻撃的なサイドハーフなんです。そのため、まず守備よりも攻撃力で両サイドを支配しようとするわけです。

 

 実際、W杯予選では成功しましたし、どの試合もほぼサイドの攻防戦で圧倒できました。ただし、それはアジアの戦いでのこと。今回のメキシコやアメリカ相手だと、日本の最大のストロングポイントである攻撃が生きない。選手は攻撃よりも守備に追われることが多くなり、つねに低い位置(自陣ゴール近く)にいたわけです」(同)

 

 今回のアメリカ遠征では、WBが機能していない点が気になった。とくに三笘がボールを持つと、インサイドハーフやトップの選手が左に流れてしまい、ドリブルで進みたいコースを消してしまうことが多々あった。

 

 しかし、三笘は、数は少なかったが一対一でスペースがあっても仕掛けることをしなかった。それがWBというポジションのせいで仕掛ける前に疲れてしまっているとしたら、本末転倒である。

 

 また「ことごとく個々の戦いに敗れた」と語るのは専門誌記者だ。

 

「アメリカ戦ではDFラインで競り負けたり走り負けたりすることが多く、失点も喫した。信じられないことに選手が密集するゴール前も簡単に割られていました。

 

 過去に比べると、日本のDFのサイズも大きくなりましたが、アジアでは通用しても、世界ランク上位チームには競り負けることがバレてしまいました。GK大迫敬介のビッグセーブがなければ、スコアは0-5となっていても不思議ではありませんでした。

 

 今遠征の2連戦で、日本は1点もあげることができず、厳しい現実を突きつけられました。『W杯優勝』を掲げる日本代表ですが、まだベスト16の壁を越えたことがないことからも、現実を鑑みて目標を下方修正する必要もあるかもしれません」

 

 日本の低調な戦いぶりに喜んだのは、アメリカのポチェッティーノ監督だ。もし日本に負けていたらアジアの格下に2連敗となってクビも囁かれていたからだ。

 

 W杯に向けて調整を重ねてほしいーー。

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