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柔道・角田夏実、まさかの「GS東京大会」出場せず…テレビ番組で語っていた“競技継続への悩み”

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記事投稿日:2025.11.06 20:40 最終更新日:2025.11.06 20:47
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
柔道・角田夏実、まさかの「GS東京大会」出場せず…テレビ番組で語っていた“競技継続への悩み”

柔道女子48kg級で金メダルを獲得した角田夏実選手(写真・JMPA)

 

 全日本柔道連盟は11月4日、グランドスラム(GS)東京大会(12月6~7日、東京体育館)に出場する56人を発表した。そのなかには、パリ五輪女子48kg級で圧倒的な実力で金メダルを獲得した、角田夏実の名はなかった。

 

 選考漏れについて塚田真希女子代表監督は、「本来であればメンバーには選出される基準を満たしていますが、所属と本人に確認したところ『出場の意向がない』と事前に連絡をいただいたので、選外としました」と説明した。

 

「GS東京は国内で開催される唯一の国際大会なので、全柔連としてはなんとしても角田に出場してほしかった。いまや52kg級の阿部詩をも凌ぐ人気者です。彼女の代名詞と認知されている巴投げは、分かっていてもかかってしまう大技。投げるという、柔道の醍醐味を体現してくれる技でもあるのです。彼女の不出場は残念で仕方がありません」(スポーツ紙記者)

 

 角田がパリ五輪後の復帰戦に選んだのは、2025年2月におこなわれたGSバクー大会だった。実戦のブランクは7カ月にも及んだが、五輪女王の強さは圧倒的だった。対戦した全員が逃げ腰で臨むなか、あわてず騒がずの姿勢で戦い抜き、結局、4戦オール一本勝ちの快挙を達成した。

 

 だが、期待された6月の世界選手権の出場を回避し、選択したのは4月に体重無差別でおこなわれた全日本選手権だった。3回戦で70キロ級の寺田宇多菜に敗れたものの、最軽量ということを考えれば、大善戦といえるだろう。

 

 その後、実戦からは再度遠ざかり、この間はテレビへの出演も多くなっていった。

 

 そして、じつは角田のGS東京への不出場が発表された日から遡ること8日前の10月27日、BSーTBSの人気番組『町中華で飲ろうぜ』に出演していた。

 

 MCの玉袋筋太郎とともに、角田の故郷である千葉県八千代市内の町中華を食べ歩く。玉袋の軽妙なトークに乗せられ、いける口というアルコールも進み、普段では見られない“素”の角田が姿を現す。

 

 すると玉袋がここぞとばかりに2028年ロサンゼルス五輪について問う。すると角田は「五輪より、来年柔道をするかしないかで悩んでいます。柔道は好きだけど。パリ(五輪)に向けて酷使してきて、古傷もあるんです」と、現在の偽らざる気持ちを打ち明けた。

 

 さらに、「(柔道をやめたあとの)今後の人生のほうが長いなあ、と思いながら。結婚もしたいし、子供もほしい」と素直な心境を吐露していたのだ。ちなみに、パートナーについては「募集中」とのこと。

 

「角田はパリ五輪で31歳11カ月と、日本柔道女子では歴代最年長で金メダルを手にしたわけです。もし今後も続けるのであれば、ロス五輪時は35歳になっています。最近は、あらゆるジャンルで選手寿命が伸びたと言われていますが、角田は体をぶつけ合う柔道では長く続けることが厳しいと考えているのかもしれません」(前出・記者)

 

 今後については、長年彼女を取材してきたスポーツライターが答えてくれた。

 

「彼女は五輪メダリストとしては珍しい、国立の東京学芸大出身。ここでスポーツにおける理論などをしっかり学んできた。また、柔道だけでなく柔術やサンボなどの関節技にも積極的に取り組むなど、これまでの女子柔道家とは一線を画す経歴の持ち主です。選手として引き出しが多いんです。彼女は『指導者に興味があります』と言っていますから、新しいスタイルの指導者にと、周囲は期待しています」(スポーツライター)

 

 しばらく彼女の去就から目が離せない。

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