
井上拓真(左)と那須川天心(写真・共同通信)
プロボクサーの那須川天心が11月25日朝、自身のXで敗戦の弁を投稿し、ファンからは励ましの声が相次いでいる。
那須川にとってはプロボクシング8戦めで、初の世界タイトル挑戦となったWBC世界バンタム級王座決定戦が24日、トヨタアリーナ東京でおこなわれた。同級1位の那須川は同級2位の井上拓真と対戦。0-3の判定で敗れた。プロボクシングに転向し、2023年4月のデビュー戦から続いていた連勝記録は7でストップ。キックボクシング42勝、総合格闘技4勝、キック・総合ミックスルール1勝、そしてボクシング7勝と、プロ格闘家としての公式戦で54連勝中と無敗だった那須川は、55戦めにして初の黒星を喫したのだった。
一方の井上は、2019年に1度、失ったWBC世界王者の座に返り咲いた。
スポーツ紙記者が言う。
「チャンピオンになった拓真選手は、プロボクシング界の“モンスター”井上尚弥選手の弟です。拓真選手も那須川選手の実力を認めており、試合後の25日の会見では『強敵である天心選手に勝てたのがいちばん。自分の作戦がはまった』などと話していました。
拓真選手は兄の後を追うように幼稚園からボクシングを始め、アマチュアで57戦52勝5敗、プロで22戦20勝(5KO)2敗というキャリア十分の実績で、那須川選手と対戦しました。那須川選手はプロキックボクサーだったときから、ボクシングに転向すれば世界チャンピオンになれると言われていましたが、今回は拓真選手の経験と作戦が上回りました」
那須川はXに《試合負けました 人生なかなか上手くいかない 悔しいです この感情と共にまた日々を送ります 謝りはしません一生懸命やりました 後悔は無いです 堂々と前を向いて生きていきます 負けたからなんだ 何も変わる事なんてないよ 人生実験です 挑戦し続けます 沢山の応援をありがとう 必ずやり返すから ボクシングに出会えて良かったと心の底から思います 皆さんまた一緒に生きていこう》と投稿。試合後、リングの上で土下座する自身の写真をアップした。
この那須川の投稿には、X上にファンから励ましの声援が相次いで寄せられている。
《こういう言葉を自分で言える人は、次に向かう力もちゃんと持っているんだなと感じました。応援しています。》
《今までが上手く行き過ぎただけだ。ここからバージョンアップすればいいのだ。もう何回か負けても再び復活すればいい。》
《まだまだ終わらんよな 天心らしい、最高の負け方だった!次がめっちゃ楽しみだ!!お疲れ様&おかえりなさい!!》
初めて味わった敗戦のなかでも前を向く那須川の次の試合を、ファンは心待ちにしているだろう。
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