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【ロス五輪】サッカー日本代表の “切り札” に! 高卒後、海外に主戦場を求めた異例の逸材がドイツ名門へ

スポーツ 記事投稿日:2025.12.20 19:09 最終更新日:2025.12.20 19:09

【ロス五輪】サッカー日本代表の “切り札” に! 高卒後、海外に主戦場を求めた異例の逸材がドイツ名門へ

小杉啓太(右、写真・共同通信)

 

 2028年ロサンゼルス五輪を目指す若きサッカー日本代表に朗報がもたらされたのは、現地時間12月18日(日本時間1
日)のことだった。

 

 独・ブンデスリーガの強豪アイントラハト・フランクフルトが、スウェーデンのユールゴーデンから小杉啓太を獲得したと発表したのだ。加入は2026年1月1日付けとなる。

 

 ユールゴーデンによれば、移籍金はクラブ史上2番めとなる高額とのこと。地元メディアは移籍金を10億円以上と報じたが、小杉はまだ19歳だけに、フランクフルトの期待の高さがわかる。

 

 小杉は神奈川県鎌倉市出身。湘南ベルマーレの下部組織で頭角を現すと、高卒後はトップチームへの昇格が既定路線だったという。しかし、Jリーグを経由せずいきなり欧州に主戦場を求めることを決断した。左利きの左サイドバックという特性を生かし、試合出場を重ねていった。

 

 2025年9月、チリで開催された「U-20ワールドカップ」にも出場。ここでの活躍が、今回の移籍につながった。

 

「地元であるチリ相手の完勝を含め、予選グループでは3連勝し、1位で決勝トーナメント1回戦に進出。迎えたフランス戦でも日本は優位に試合を進めたんですが、終了間際のPKによる失点で敗退となりました。ただ、地元メディアの日本への評価は大変高く、『さらに上に進むべきチーム』と言われました。

 

 そのなかで、小杉はチームの中心選手として終始素晴らしいプレーを披露。左サイドでの攻守に圧倒的な安心感をもたらしました」(サッカーライター)

 

 サッカーにおける若手の世界大会は、若手選手の “見本市” と呼ばれるだけに、フランクフルトのスカウトの目にとまったということなのだろう。

 

 このサッカーライターは、「移籍はロサンゼルス五輪を目指す代表にとって、大きな切り札になる」と続ける。

 

「パリ五輪ではサッカーのアジア枠が3.5だったのが、次回は2枠に減らされてしまいました。当然、予選の戦いは、激しさを増していくでしょう。

 

 ただ、小杉は、激しい戦いが日常のブンデスリーガに身を置くわけです。そこで揉まれ、培った経験を代表チームに還元することができます。これは非常に大きいと思いますね。

 

 しかも、トップチームには日本代表の堂安律がいて、育成部門のコーチとしては元日本代表キャプテンだった長谷部誠も在籍しています。小杉にとって、これ以上ない環境だと思います」(同)

 

 小杉獲得の発表翌日、フランクフルトはロアッソ熊本に所属するFW神代慶人まで完全移籍で獲得すると発表。神代もまだ18歳であるため、小杉とともにロサンゼルス五輪代表を目指すことになりそうだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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