
金メダルが期待される坂本花織(写真・共同通信)
フィギュアスケート競技の先陣を切っておこなわれた団体戦で、日本は各自が役割を完璧に全うし、北京大会に続き2大会連続で銀メダルを獲得した。
「選手それぞれが自己ベストに近い点数を出すなど、素晴らしい演技を見せてくれました。なかでも3番手として登場した坂本花織は、ショート、フリーともトップの得点を出し、チームを勢いづけるに十分な活躍を見せました。加えて、持ち前の明るさからムードメーカーの役割もこなし、多くの人が『MVPは坂本で決まり』と認めたほどでした。団体戦終了後、女子シングルに向けての抱負を聞かれると、『やったるでー!』とひとこと。Xでも《関西過ぎておもろすぎる》など、絶賛の言葉が数多く投稿されていました。残念ながら、今季で現役生活に別れを告げるということですが、引退しても、そのタレント性からセカンドキャリアには困らない、といわれているほど。今後、坂本の“争奪戦”が繰り広げられることは間違いありません」(スポーツ紙記者)
まさに“坂本株”は急上昇中である。加えて団体戦では、個人のライバルと見られていた、2025年世界女王で今季GPファイナル優勝のアリサ・リュウら米国勢に勝ったことで、個人戦での金メダルの可能性が高まったと見られていたが……。個人戦の展望をスポーツライターが語る。
「たしかに団体戦で、リュウらアメリカ勢に大差をつけてトップに立ったことは大きいと思います。印象の点でも『坂本は強い』を見せつけたわけですから。ただ、リュウ以上に強敵となる選手がいます。それは、ロシア国籍のアデリア・ペトロシャンです」
彼女は国を代表しない「個人の中立選手(AIN)」として出場するが、まだ18歳。だが、ロシア選手権を3連覇中と、若くしてロシアのトップとなっている。
「身長が140cmとたいへん小柄なんですが、バネがすごいんです。女子では難しいとされるトリプルアクセルはもちろんのこと、数種類の4回転ジャンプも飛ぶことができます。体が小さい分、回転はものすごく速く、見栄えもいいのです。
2024年のロシア選手権では、トリプルアクセルに加え、4回転ルッツ、4回転トウループを成功。非公認ながら262.92点と、驚異的な点数をたたき出しています。ちなみに坂本は、今回の団体戦では完璧な演技を見せ、ショート78.88、フリー148.62の高得点を出していますが、それでも合計得点は227.50です。大会も違いますし、一概に2人の得点を比較することはできませんが、ジャンプやスピンなど技の出来を評価する技術点が、いかに高いかを証明しました。
彼女が完璧に仕上げ、持っているジャンプを成功させたら、世界中で彼女に太刀打ちできる選手はいません。坂本さんの金メダルは難しくなるでしょう」
2006年トリノ五輪の荒川静香に次ぐ女子シングル金メダルは、日本スケート界にとって悲願だが、越えなければいけない壁は、とてつもなく高いようだ。
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