
2月23日、侍ジャパン宮崎合宿での井端弘和監督。この日はソフトバンクに0-4で敗北を喫した(写真・桑原靖)
「今回のメジャーリーグ勢の最優先起用は、指揮官肝いりの施策だと思います」
栗山英樹前監督の後を継いで大会2連覇を目指す「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)が、3月5日に開幕する。鍵を握るのは、侍ジャパンの井端弘和監督がメジャー勢の舵取りをどこまでやれるか。ドジャースの大谷翔平、山本由伸など、今回は9人の日本人メジャーリーガーが集結する。
「大谷の実力が抜きん出ているのは、昨シーズンの活躍を見ても、誰もが認めます。問題は、その脇を固める選手たちをどうするかだった。井端監督は、早くから岡本和真、村上宗隆などに声をかけ、侍ジャパンに招集することを内々に伝えるなど、“メジャー優先” でのチーム編成を描いていたといいます。
2人とも前回大会は巨人、ヤクルトの選手としてそれぞれ出場しており、経験値を買われたことも大きいでしょうね」(球界OB)
ほかにも、吉田正尚、菅野智之、菊池雄星など、日米で経験豊富な選手にこだわって形成された「井端ジャパン」。全員が額面どおり活躍するなら、2連覇がグッと近づいてくるだろうが……心配な点も多いという。
「誰かが調子が悪くても、大鉈を振るう采配がしづらいのです。各メジャー球団に了承を得て参加させている手前、起用場面や頻度など、WBC出場には細かい契約があるといわれており、それをすべてクリアした上で起用しなければいけない。
ひとたび不調に陥れば、必然的にNPB球団から参加している選手たちにしわ寄せがいってしまう構図です」(同前)
さらに追い打ちをかけるのが “拙守” だという。セ・リーグ球団スコアラーは、こんな懸念を抱いていた。
「レフトに吉田正尚、ライトに近藤健介がスタメンに起用されると見られていますが、2人とも肩の強さに不安が囁かれています。また、今の外野守備では、右翼線や左翼線にボールが飛べば、海外の快足を飛ばせる走者なら悠々と二塁に到達できてしまうとも懸念されています。
走者を背負っていない状態でもピッチャーへのプレッシャーがかかり、『外野に飛ばさせまい』と投球が力んでしまう要因にもなる。
またWBCは、投手の球数制限があり、“第2先発投手”が試合のキーマンになることも多い。こうしたルールのなかで、ベテランの菊池や菅野らをどう使うのかも、未知数なようです。本当なら、連投の利くロングリリーバーを代わりに入れたほうが不測の事態に備えられると思いますが……」
井端ジャパンの手腕が問われる大会になる。
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