
冨安健洋(写真・アフロ)
北中米W杯開幕まで2カ月を切ったいま、代表入りに当落線上の選手たちは1試合も気を抜くことができない。それがケガ明けの選手なら尚更である。オランダのアヤックス所属の板倉滉、冨安健洋の両DFも同様だろう。
4月11日(日本時間12日)、オランダリーグのヘラクレス戦に板倉は先発で77日ぶり、冨安も途中交代で20日ぶりにピッチに入った。
「板倉、冨安が長期離脱している間に、渡辺剛(フェイエノールト)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)らが台頭し、センターバックのポジション争いは高いレベルでおこなわれています。
とはいえ、2人は2022年カタールW杯の経験者ですし、いれば安心できる存在です。森保一監督も2人の復帰には、ほっとひと安心でしょう」(サッカー専門紙記者)
ただ、ヘラクレス戦ではちょっとしたアクシデントが起こってしまった。
先発の板倉は、本来のセンターバックではなく、ボランチでの出場となった。Jリーグの川崎フロンターレやベガルタ仙台時代に経験があっただけに、守備だけでなく攻守のつなぎ役としてまずまずのプレーを見せていた。
その板倉に代わって、後半21分に投入されたのが冨安だった。しかもセンターバックではなく、板倉同様、ボランチでのプレーをオスカル・ガルシア監督は求めた。
すると、主戦場ではないポジションに戸惑ったわけではないだろうが、投入からわずか13分後にDFラインにできたギャップに相手FWが走り込むと、思わず後ろからユニフォームに手をかけ引き倒してしまう。主審はオンフィールドレビューの末に決定機を阻止したということで、レッドカードを提示した。
「冨安は、アーセナル時代には本職のセンターバック以外にも左右のサイドバックに起用されるなど、守備のユーティリティープレーヤーとして重宝されていました。ただ、ボランチの起用はなかったと思いますね。
聞くところによると、ボランチに入ったのは、アビスパ福岡時代まで遡るとのこと。そうであれば、いきなりの起用は気の毒でしかありません。
また、違ったポジションの起用で、調子自体を落とすこともあるので心配ですね。W杯本番に向け、1分でも長く試合に出てコンディションを上げていかなければならない冨安にとって、痛恨のレッドカードでした。次戦は出場停止になりますからね」(前出記者)
ガルシア監督が、長年やったことのないポジションで起用したということは、当然意図があってのことだろう。しかし、それが日本代表としてコンディションを上げることにつながらない可能性は、選手一人ひとりが肝に銘じておかなければならない。
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