
桑田真澄
NPBエンタープライズから驚きの発表がおこなわれたのは、4月17日のことだった。今季からオイシックスのCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)となった桑田真澄氏が、侍ジャパンU-12の日本代表監督に就任したのだ。
“桑田ジャパン” の初陣は、8月9日から中国・杭州で開催される「第12回BFA U12アジア野球選手権」になりそうだ。
桑田氏は身長174cmと、巨人に入団した1980年代中盤でも投手として小柄だったが、抜群のコントロールと球のキレで打者を翻弄。入団2年めには早くもその才能を開花させる。15勝6敗、防御率はリーグトップの2.17を記録し、最優秀防御率のタイトルを獲得。さらに沢村賞も獲得したが、高卒2年での偉業に称賛が集まった。
以後、巨人を退団する2006年までの20年間で、173勝141敗の成績を残した。2007年、「長年の夢だった」MLBのピッツバーグ・パイレーツに39歳で入団。残念ながら勝利をあげることはできなかったが、“オールドルーキー” と讃えられるだけでなく、チームの若手が教えを乞う光景は日常のものとなっていった。
引退後は早大大学院で学び、指導者としての土台を築く。2021年からは古巣・巨人の投手コーチとなり、ファーム総監督を経て、2軍監督に就任した。
「昨季は巨人を2軍ウエスタンリーグ優勝に導いただけでなく、多くの若手選手を1軍へ送り出しました。なかでも泉口友汰内野手は、1軍で打率.301を記録。打撃十傑で2位に入るほどの成長を見せたのです。チームを率いて2軍を優勝させ、選手の育成力にも実績を残しました。それだけに2025年の電撃退団は大きな驚きを持って迎えられました。
今後はオイシックスのCBOと代表監督を兼任するようですが、指導力はずば抜けているだけに、適任だと思いますね。本人も『日本代表として国際大会に出場することは、子どもたちにとって大きな経験になります。日本野球の未来のために責任を持って務めたい』とコメントしています」(巨人担当記者)
このように、指導者として引く手あまたな桑田氏だが、彼の指導を受けたいと思っている人は、日本に限ったことではない。
「ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手ですね。彼は今季、先発としての地位を確立するためにとチームからはフォーシーム、スプリットに加え、もう一つ球種を増やすことを要求されていたんです。それがスライダーより曲がりの小さなカットボールでした。
キャンプ当初は好感触を得ていたようですが、オープン戦と続くうちに投球フォームにズレが生じ始めた。その結果、コントロールがばらつき、最大の武器であるフォーシームの球速まで落ちる悪循環に陥ってしまったんです。
そんなとき、桑田氏がキャンプ地を訪れ、『悩みがあるだろう』と佐々木本人へ断言。しかもそれが『球種を増やしたこと』と言い当てたため、それからは取材ではなく “桑田先生” に教えを乞う “生徒” のように時間が進んでいったんです。
そのときの佐々木の目は真剣でしたし、時間が進むうちに笑顔も見えるようになった。最後は、まさに何かから解放されたような表情が印象的でした」(スポーツ紙デスク)
佐々木はまだ不振から脱することができていないだけに、もっと桑田氏からアドバイスを得たいというのが本音だろう。
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