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ヤクルト、開幕前は「最下位」予想なのに首位快走の理由は…野村IDを “反面教師” にした池山新監督が球界に吹き込む新風

スポーツ 記事投稿日:2026.04.20 18:00 最終更新日:2026.04.20 18:00

ヤクルト、開幕前は「最下位」予想なのに首位快走の理由は…野村IDを “反面教師” にした池山新監督が球界に吹き込む新風

ヤクルトの池山隆寛監督(左から2人め)

 

 4月19日現在、ヤクルトは14勝5敗で、2位の阪神に0.5ゲーム差ながら首位に立っている。前評判が最悪だったヤクルトが快進撃を続けており、大きな話題となっている。

 

「今季の開幕前におこなわれた評論家による順位予想では、9割近くがヤクルトをセ・リーグの最下位と予想してました。

 

 なぜなら、毎年のように『トリプル3(打率3割、30本塁打、30盗塁)』を達成していた主軸の山田哲人内野手は、当時の面影がまったくなく、リードオフマンの塩見泰隆外野手は、左膝前十字靱帯の手術からの復活を目指す日々。くわえて、今オフには、日本球界を代表する “大砲” の村上宗隆内野手がMLBのシカゴ・ホワイトソックスへ移籍しましたからね。

 

 投手陣に目を移しても、エースと呼べる投手がおらず、ローテーションで誰を中心に組むかも予想できないほどでした」(スポーツ紙記者)

 

 専門家すら上位予想をしていなかった今季のヤクルトだが、首位となっている “原動力” は何なのか。

 

「まず、弱いと見られていた投手陣を池山隆寛新監督がうまく操縦していますね。開幕ローテーション入りした山野太一、高梨裕稔、小川泰弘らの登録を、3試合に登板したところで、順に抹消しているんです。

 

 なぜそうするかというと、一度登録から外すと10日間空けないと再登録できない。その間に一度頭の中を空っぽにして、リフレッシュしてほしいということなんです。山野の3先発して3勝という結果を見れば、成功しているといっていいでしょう。

 

 また、抑えを新外国人のキハダに固定したことも大きいですね。オープン戦では特別好成績をあげたわけではありませんが、池山監督は信じて使い続けた。その結果が、初登板から8試合連続セーブの新記録につながっていると思います」(スポーツ紙ヤクルト担当記者)

 

 池山監督の手腕だけでなく、明るい雰囲気もチームの成績向上につながっているという。

 

「池山監督は現役時代に豪快なフルスイングから “ブンブン丸” の愛称で親しまれました。当時は女性ファンも多く、現在も外見は若々しいですが、じつは60歳で、新人監督としては史上2番めの “年長監督” なんです。

 

 ですから、経験は豊富だし、引き出しも多い。新たな考えをチームに導入し、そのひとつがローテーション入りした3投手の登録抹消でしょう。

 

 また、多くの球団は投手を9番に置きますが、池山監督はほとんど8番に置きます。しかも、チャンスでもバントのサインは出さずに打たせる。この攻撃野球も選手からは好評のようです。

 

 ベンチ内を見ても変化が見られます。いいプレーなどがあった場合、率先して大喜びするのが池山監督です。これによって選手は一緒に喜ぶし、余計なプレッシャーを受けることなく、のびのびプレーできています。

 

 池山監督は、現役時代、名将・野村克也氏のもとでID野球を学びました。それが指導者の基礎になっていることも認めています。ただ、いろいろと約束事が多く、窮屈に感じたこともあったと聞いています。

 

 現在の指揮を見ていると、ID野球のいいところは取り入れ、一方で決まりごとよりも選手の自主性を尊重するなど、野村采配を “反面教師” にしている部分もあると思います。野村氏はベンチ内で一喜一憂することをいちばん嫌っていましたから(笑)」(同前)

 

 60歳の “オールドルーキー” が、プロ野球に新風を吹き込もうとしている。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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