
第87回オークス(GⅠ)をジュウリョクピエロで制した今村聖奈騎手(写真・共同通信)
5月24日、東京競馬場で3歳牝馬18頭によって争われたオークスで、今村聖奈騎手が手綱を握った5番人気ジュウリョクピエロ(牝3)が優勝した。JRA所属の女性騎手による初のGⅠ制覇として話題となっている。
「今村騎手は2003年生まれの22歳で、2022年に騎手デビュー。1年めから51勝を挙げて注目を集め、翌年には初の重賞制覇を果たしました。しかし、デビュー3年めの2024年にはわずか6勝と、苦しんだときもあります。そこで出会ったのがジュウリョクピエロという馬です」(スポーツ紙記者)
レースでは後方から追い込み、外を回さず馬群を突いた今村の度胸が称賛されている。一方、この優勝馬にまつわるある動画が今、ネット上でにわかに注目を集めている。それは、関西圏では競馬好き芸人として知られるお笑いコンビ「ビタミンS」のお兄ちゃんのYouTubeチャンネルで、5月15日に公開されたもの。元騎手で現在は調教師となっている福永祐一調教師をゲストに迎えたトークだった。
話題が、桜花賞当日(4月12日)の「忘れな草賞」で勝ったジュウリョクピエロのことになると、福永師は「強い。あれ、ホンマやったら1番人気やで、オークス」と断言。「(今村)聖奈(騎乗)やから4番人気くらいやろうけど(笑)」と言いつつ、馬の実力は間違いないと太鼓判を押した。
その忘れな草賞では、ジュウリョクピエロは14頭中7番人気の“伏兵”扱い。道中は最後方だったが、3コーナーから外をまくって直線で抜け出し、ゴールでは2着馬に2馬身半差をつける大楽勝で、「オークスの有力馬現る」と話題になったレースだった。
さらに福永師は、今村騎手がオークスで騎乗することに「ワンチャンやで、オークス。多分オークス勝てへんかったら、(この後)乗り替わる可能性は高い。オークスでしっかり決められるかどうか。これは聖奈の勝負所や」と説明。もしオークスで負ければ、その後はトップジョッキーが「乗せてくれ」と頼みに来るほどの馬だと語っている。
Xでは、オークス後
《ていうか福永祐一の「今村聖奈じゃなければ1番人気の馬」って冗談じゃなかったんだ》
《福永祐一の本当なら1番人気になる馬だよの言葉を何言ってんだこいつって思ってたおれ殴りたい》
など、福永師のこの発言が話題となっている。
「さすがは日本ダービーを3勝、オークスも3度勝っている名ジョッキー。相馬眼は確かです。今村騎手はGⅠの騎乗経験も少なく、クラシックの騎乗も今回が初めて。東京の2400メートルのコースも、乗ったことがありませんでした。5番人気も妥当な評価でしょう。
ジュウリョクピエロの父は“暴れん坊”として有名だったオルフェーヴル。娘のジュウリョクピエロはその血を受け継ぎ、レース直前に今村騎手を振り落としたことがあるなど、気性が難しい馬です。その馬を導いた今村騎手もさることながら、騎乗させた調教師や馬主さんの決断も見事でした」(前出・スポーツ紙記者)
気になる馬名は、伊坂幸太郎の小説『重力ピエロ』から。馬主の近藤健介氏にとっては同馬が2頭めの所有馬というから、とてつもない幸運の持ち主だ。ジュウリョクピエロの今後だが、秋にはヨーロッパ競馬の最高峰レース「凱旋門賞」に挑戦するプランもあるという。
5月31日はいよいよ日本ダービー。福永師の“本音”が聞きたいところだがーー。
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