山口寿一オーナー(写真・共同通信)
5月25日に長女への暴行の疑いで警視庁に現行犯逮捕され、翌26日には自ら辞意を申し入れた巨人・阿部慎之助前監督。会見では大粒の涙を流しながら謝罪したが、前代未聞の“現役監督が逮捕で辞任”という事態となった。
一晩で阿部前監督の辞任を受け付け、後任の橋上秀樹監督代行就任までを決定した球団上層部。そのトップである山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社代表取締役社長)の発言が話題となっている。
「26日に球団事務所で報道陣に対応した際に、阿部前監督の今後の球団との関わりについて尋ねられ『辞めてもらったので、いまは何もないですね。当分、何もないでしょうね。この先のことはなんとも言えないですけど、今後の予定については全く何もないですね』と突き放すような発言をしました。
『暴力は許されない。監督を続けることは許されない』というのは予想されていましたが、“暴力”の内容が家庭内でのトラブルであり、被害者である長女はケガもしていない。けじめとしての辞任はともかく、巨人一筋で捕手という重責を担い、2000本安打、400本塁打を達成した功労者に対して、あまりにも冷たいのではないかとSNSがザワつきました」(スポーツ紙記者)
山口オーナーは「数カ月、休んで戻れるということはありえない」とも話し、阿部前監督の再登板を否定。一方で「監督自身が相当悔しいに違いないけれども、皆さんが全力プレーをすることで監督の無念を少しでも晴らすことができるのではないか」と選手たちを鼓舞した。
球団トップとしての判断は妥当ではあるが、“何もない”の連呼は野球ファンの感情を逆撫でしたようだ。
《原には3回も監督依頼して家庭内のいざこざで辞任した阿部とは一切関わらない姿勢の山口寿一》
《こんなん、どこの家庭にでも起こりうる話で、社会的制裁を受けるような話ではない》
冷徹とも取れる発言には批判が寄せられているが……。
「山口オーナーは現在69歳。1979年に読売新聞に入社。社会部や司法担当の記者職を長く続けた“現場”の人です。2002年に読売新聞グループ本社法務部長に就き、法務事務の責任者となりました。2011年にグループ本社取締役及び東京本社常務取締役になり、広報とコンプライアンスを担当。その後、専務、読売新聞東京本社社長を経て2016年読売新聞グループ本社代表取締役社長に就任。2018年から第8代読売巨人軍球団オーナーに就任しています。
コンプライアンスの専門家であるだけに、暴力行為の逮捕をお目こぼしすることはできなかったのでしょう。ただ、今回の報道陣への対応については、“何もない”ではなく、“しばらくはない”などの含みをもたせる言い方でも良かったのではないかなどの指摘もされています」(同前)
“紳士たれ”を掲げる巨人軍的には到底許せる話ではなかったのだろうがーー。
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