
阿部慎之助前監督
5月26日、読売巨人軍の山口寿一オーナーは、阿部慎之助前監督の辞任により、橋上秀樹オフェンスチーフコーチが今季終了まで監督代行を務めることを発表した。また、来季の監督に関しては「まったくの白紙です」と打ち明けた。
しかし、「水面下で次期監督選びは進んでいます」と語るのは、スポーツ紙の巨人担当記者だ。
「橋上さんは巨人でのプレー経験がない“外様”です。巨人出身ではない人がチームの指揮を執ることは歴史上初めてのことです。ただ、今回は急なことだったので致し方のないことでした。来季は、巨人でプレー経験のある人物が監督を務めることは間違いありません」
では、その候補となるのは?
「監督候補に必ず名前が挙がるのは、松井秀喜氏ですね。これは、巨人の“レジェンド”長嶋茂雄さんが亡くなった際に『約束したことがあります』と発言したことから、巨人の監督を引き受けるのではと、噂されていました。ただ、侍ジャパンの監督説が有力のため、巨人監督就任は難しいといえるでしょう。
高橋由伸氏も有力な候補なんですが、2016年の件があります。この年、本人は現役続行の心づもりでしたが、原辰徳氏が辞任したことで監督を引き受けざるをえなくなってしまった。さらに不運なことに、チームは戦力が整っておらず、結局は3年で辞任に追い込まれました。球団としては申し訳ない気持ちが強く、もう一度チャンスを与えたいところでしょうね。ただ、現在の“死に体”とも言われるチームを預けるのは忍びないはずです。
また、“困ったときの原辰徳”で4度めの就任打診の可能性も捨てきれません。ただ、3期め終盤はかなり指揮系統の強引さが目立ち、選手からの拒否反応があることは確かです。ほかにも、川相昌弘ディフェンスチーフコーチの内部昇格や、ソフトバンクを3度のパ・リーグ優勝、5度の日本一に導いている工藤公康(きみやす)氏の名前も挙がっています。ただ、どの人物も“決め手”に欠け、監督選びは難航しています」(同前)
それでも“本命”として名前があげられる人物がいるという。
「桑田真澄氏です。桑田氏は昨季まで2軍監督を務めていて、優勝に導くだけでなく、多くの若手選手を1軍に送り出していましたから。ただ、考え方が論理的で何事も“やりすぎ”を嫌う桑田氏と、スパルタでどこか“昭和的”な指導の阿部前監督の馬が合わなかったんです。その関係性は“水と油”とさえ言われていました。そのため、桑田氏の力量は球団から絶賛され、フロント入りを打診されていながら、結果的には辞任することとなりました。
じつは山口オーナーは、桑田氏をすごく買っていたのですが、1軍監督と2軍監督とでは立場の重みの違いがあり、どうしても1軍の指揮官の意向を優先せざるをえなかった。桑田氏がチームを去った後、山口オーナーは『桑田さんにはフロント入りしてほしいと思っていたんですが、本人のユニホームへの愛着が非常に強くて、今回はちょっと残念ながらうまく噛み合わなかったということですね。ただ、縁が切れたわけではないと私は思っていますので、またぜひ力を貸してほしいと思っています』と語りました。オーナーが球団人事の内情を報道陣に語るのは異例のことですし、さらに桑田氏への将来的な期待まで示した。これには驚かされたと同時に、桑田氏の人望の大きさを感じました。阿部前監督が辞任した今、桑田氏を再度迎え入れる障壁は何もないのです」(同前)
これまで何度も監督候補に挙げられてきた“本命”が、その座に落ち着くときは迫っているのかもしれない。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







