
阿部慎之助前監督
プロ野球史上、類を見なかった現役監督の現行犯逮捕をめぐる騒動も、巨人の素早い対応で沈静化へ向かっている。
現在、世間が注目するのは“後任”監督人事だろう。阿部慎之助前監督のあとを継いだのは橋上秀樹氏だが、立場はあくまでも代行なのだ。
「巨人はこれまでエースか4番打者が監督を務めてきた歴史があり、代行とはいえ巨人でプレー経験のない“外様”の橋上氏が就任したことは異例中の異例です。予想されたことですが、早くも大物OBからは監督人事に猛烈に反対する声が出ているようです。こうした声や過去の歴史からも、仮に橋上監督代行が日本一に導いたとしても任期は今季まででしょう。
阿部前監督の騒動については、ネット上では『少し度が過ぎた“親子喧嘩”に過ぎない』といった声も寄せられ、監督復帰を望むオンライン署名がおこなわれました。署名数は13万人にも及びましたが、山口寿一オーナーは『いかなる理由があっても、暴力は許されるものではない』といったスタンスを一貫して崩しておらず、阿部前監督の復帰はないと見られています」(スポーツ紙巨人担当記者)
となると、生え抜きという条件が付くなか、気になるのが「誰が?」ということだ。
「巨人としては、いちばんに松井秀喜氏になってもらいたいのは間違いありません。ただ、家族とともにニューヨーク在住ということ、長嶋茂雄氏との“約束”が侍ジャパン監督就任では、といった見方があることなどから難しいと言われています。ファンからの声は圧倒的なのでいずれは監督になるという向きもありますが、“事件後すぐ”のいまは時期が悪いでしょう。
高橋由伸氏を支持する声は、いまも球団内にも多い。ただ、2015年に現役続行に意欲があったものの監督就任の要請を受け、引退を選びました。当時は戦力的に整っていなかったこともあり、今度はいい形で受け継がせたい気持ちが強いわけです。
また、山口オーナーが最も気に入っているのが桑田真澄前2軍監督だと言われています。意見が合わず、巨人を退団するきっかけとなった阿部前監督が辞任したこともあり、就任への障害はなくなっています」(前出記者)
そうしたなか、新たな候補者が浮上しているという。長年“巨人の顔”として活躍してきた坂本勇人内野手だ。立場は2015年の高橋氏と一緒なのだが……。
「坂本選手は入団2年めの19歳でレギュラーとなると、長くその座を譲りませんでした。その間ヒットも量産し、毎年150本前後を打ち続けました。一時は張本勲氏に続く3000本安打も期待されたほどです。ただ35歳を過ぎ、衰えを隠せなくなりました。それでもここぞという場面で活躍し、今年は通算300本塁打をサヨナラ弾で決めるなど、スター性も申し分ありません。
また、つねに目標としてきた長嶋氏の通算二塁打数418本をすでに470本と抜いています。通算安打数も長嶋氏の2471本に対し2457本とあと14本。しかも2500安打まであと43本で、節目の記録が間近です。記録達成となれば、球団としても“口説き文句”ができるということです。
とはいえ、巨人のみならず球界を代表するスターですし、高橋氏のように現役を続けられたのに監督を要請されたということにでもなれば、ファンの間では“反発”も予想されるでしょう」(スポーツ紙デスク)
後任監督人事で選択肢の多いなか、巨人の選ぶ道は?
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