
デーブ・スペクター
6月21日、タレントでテレビプロデューサーのデーブ・スペクターがXを更新し、開催中のサッカー・ワールドカップ北中米大会について触れた。
《ワールドカップはいつもお祭りですが、今回は特に盛り上がってるのはWBCの独占配信への腹いせ》と皮肉を綴った後、《みんなが観られるから一体感。配信サービスは好きで否定しないが、権利を決める方はもう少し自覚してください》とし、実質的な名指しといえるNetflixに苦言を呈した。最後は《オチはありませんm(_ _)m》と締めくくったものの、その言葉の裏には強い問題意識があるはずだ。
日本代表はW杯初戦で強豪オランダを相手に引き分け。続くチュニジア戦で快勝し、グループリーグ突破に向けて期待が高まっている。6月15日、NHK総合で生中継されたオランダ戦の世帯平均視聴率は27.1%。21日のチュニジア戦は日本テレビ系で30.2%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。
対して、3月に開催された野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、ネット配信サービス「Netflix」が国内独占配信し、地上波テレビでの生中継も録画放送もされなかった。日本が優勝した2023年のWBCはTBS系とテレビ朝日系で生中継され、日本対イタリア戦の世帯視聴率は48.0%を記録。準決勝と決勝はともに日本では朝の時間帯だったが、準決勝は42.5%、決勝は42.4%と驚異的な数字をマークした。
「ビデオリサーチ社の調査では、2023年のWBCで日本戦7試合のいずれかの試合を視聴した人の合計は9400万人以上とされています。そして独占配信となった2026年のWBCでは、全47試合の日本国内の視聴者数は3140万人。視聴者が最多だったのは、日本対オーストラリア戦は1790万人だと、Netflixが発表しています。Netflixの視聴には有料会員になる必要があり、それが大きなハードルとなったのは間違いありません」(社会部記者)
今回のW杯で解説をつとめている元サッカー日本代表の本田圭佑は、5月におこなわれた会見でWBCが地上波で中継されなかったことに触れ「ビジネス上の問題もあると思いますが、さみしいなとは思います。地上波で放送されるのは意義がある。(W杯を)1人でも多くの方に見てもらいたい」と語っている。
「近年、スポーツイベントの放映権料の高騰が問題となっています。WBCの放映権料は2023年が約30億円だったのが、2026年は150億円になったとされています。W杯は、1998年のフランス大会が約5.5億円でしたが、今大会は300〜350億円ともいわれています。NHKと民放局、そしてネット配信の『DAZN』などが組んで、ようやく放映権を獲得しましたが、4年後の大会ではどうなるかわかりません」(スポーツ紙記者)
この「スポーツを見る権利」めぐる議論はまだまだ続きそうだ。
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