
2025年11月18日、日本代表100試合めを白星で締めくくった森保一監督(写真・桑原 靖)
2大会連続で日本代表を決勝トーナメントに導いた、森保一監督の評価が高まっている。サムライブルーを率いて8年となるが、大会後の動向はどうなるのか。元「ワールドサッカーグラフィック」の編集長であり、サッカージャーナリストの中山淳氏に聞いた。
「森保監督の選択肢は、『日本代表監督続投』『代表監督退任』『海外のクラブで指揮』と、いまのところ3つあると思います。
まず続投に関してですが、日本サッカー協会としては、大会前から『決勝トーナメントに進出したうえで、惨敗しない限りは続投を要請する』と決めていたのではないでしょうか。今回、相手がブラジルに決まりましたが、たとえ負けたとしても接戦なら心象もいいですから。
ただ、森保監督がその要請を受けるかどうかはわかりません。じつは前回のカタール大会後、本人は『ひと区切り』と退任を決めていたようです。でも、協会の強い引き留めで継続となりました。
森保監督には『海外のクラブでやってみたい』という思いがあるようです。実際に彼が、海外からのオファーを受ければ、協会も強引に引き留めるわけにはいかなくなるでしょう」
ではもし、森保氏が海外へ行くとなった場合、退任後はどうなるのか。
「まずは日本人監督を探すでしょう。岡田武史さん、西野朗さん、そして森保さんと、サムライブルーは“日本人路線”で成功してきたわけですから、方向性を変える必要はありません。それで決まらなければ、Jリーグで結果を出した外国人監督、それもダメなら世界的な名将の獲得に着手するのではないでしょうか。
かつては、実績のある外国人監督に要請したものの、断られ続けたことがありました。しかし、イタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏が2014年に就任して、風潮が変わりました。ザッケローニ氏が“魅力的な日本代表”像を作って、評判を上げたのです。さらに『日本は住みやすいし、環境がすばらしい。いい選手もたくさんいる』と、退任後も日本を褒めたことで、世界の名将も日本に目を向けるようになっています。
ただ痛いのは、円安ということですね。外国人監督の場合、スタッフも大勢、連れてくる可能性があるので、人件費が莫大になりますから」(中山氏)
別のサッカー専門誌記者も「森保さんは次へのステップを考えているはず。欧州に頻繁に視察に行っていたことからも分かるように、海外の監督に興味があるのでは」と語る。こうしたなか、スポーツライターの栗原正夫氏は、具体的なクラブ名をあげた。
「W杯前にベルギーのシント=トロイデンの立石敬之CEOに取材したとき、森保監督について『(W杯後に)監督をやってもらいたい思いはある。オファーを出す可能性は十分』とはっきり言っていました。私は『森保さんは英語が得意ではないようですが?』と突っ込んだことを聞きましたが、立石CEOは『大きな障害ではない』と言っていましたからね。
しかしW杯が始まると、日本代表の周辺からは『決勝トーナメントに進出できれば、森保監督続投を』との話がずいぶんと聞かれるようになりました。やはり外国人監督はお金かかるし、日本人監督を探したとしても、『森保監督の実績を考えれば、手を上げる日本人がいないだろう』との見立てなのでしょう」
森保ジャパンはこれからも続くのか、それとも海外へ羽ばたいていくのだろうか――。
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