
パラグアイ戦での、フランス代表・エムバペ(写真・JMPA)
現在開催中の北中米W杯。7月4日(日本時間5日)のフランス対パラグアイの一戦が、思わぬ波紋を呼んでいる。
圧倒的な攻撃力で優勝最有力といわれるフランスに対し、パラグアイは反則覚悟のプレーに終始した。この悪辣なプレーをさばききれなかったのが、主審を務めたウズベキスタン人のイルギス・タンタシェフ氏だった。
「試合開始早々から、パラグアイの反則はひどいものでした。セットプレーでまだボールをセットしていなくても、シャツを引っ張ったり、腹部にひじ打ちを入れたりするのは当たり前。抜かれたなら、シャツをつかんで引きずり倒す。こうした反則が多発しました。
ところがタンタシェフ主審は反則こそ取るものの、明らかに悪質なプレーだと見られるものでも、イエローカードを出しませんでした」(現地で取材を続けるサッカーライター)
なかでもひどかったのが「MFのマティアス・ガラルサだった」と続ける。
「追い越すと同時にDFジュル・クンデに対してひじ打ちを放ち、FWキリアン・エムバペには並走する形でパンチを放つなど、少なくとも2回、一発レッドカードの対象になる反則を犯したように見えました。実際に暴力沙汰だと主審がとらえたら、数試合の出場停止は確実となっていたでしょうね。
しかし、タンタシェフ主審は反則すら取りませんでした。とくにエムバペに対するパンチは、自分も並走していて目の前で起こったことなので、レッドカードが出されるかと思われましたが……。
決勝点になったPKも、初めはパラグアイの反則をスルーし、VARの介入でようやくPKの判定に変わったほどでした。客席からは『パラグアイに金をもらっているのか』といった声が多数、出るほどでした」(同前)
エムバぺへのパンチは、スイスのメディア「ブリック」など、世界中で報じられる事態となった。
ところが、悪質な反則を繰り返すパラグアイに出されたカードは、まさかのゼロ。耐えに耐えていたフランスが逆に3枚もらう結果になり、世界中のサッカーファンから疑問が呈されている状態だ。
「主審は42歳と若く、W杯で笛を吹くのは今回が初めてです。ウズベキスタン国内では屈指の主審として知られていて、アジア・チャンピオンズリーグで主審を務めることも多いです。ただし、舞台はあくまでもアジアです。経験不足は否めず、『ベスト8進出がかかる試合を彼にまかせていいのか』といった声が多く出始めました。
仏紙『レキップ』も主審に最低評価を与えていて、『パラグアイの選手に1枚もカードを出さないなど、試合をコントロールできていなかった』と怒りの記事を掲載しています」(専門誌記者)
パラグアイの一方的な反則で荒れた試合。救いはフランスに大けがを負う選手が出なかったことだろう。
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