
イベントに出席した前田大然(写真・金谷千治)
北中米W杯で日本代表の好守のキーマンとして活躍した前田大然選手が、7月10日、都内で自叙伝『がむしゃら なぜ俺は、こんなに走るのか――。』(幻冬舎)のお渡し会&W杯報告会に登場した。
前田選手にとって初の自叙伝のイベント。7月8日に募ったお渡し会用の数百冊は、開始から1分半で完売し、イベントには子どもたちから年配者まで、数多くのファンが訪れ、大盛況となった。
同書は、決して順風満帆とはいえなかった自らのサッカー人生を振り返り、そこから這い上がってきた過程が描かれている。北中米W杯での活躍もあり、7月7日には重版が決まった。
前田選手は「いちばんはサッカーをしている子どもたちに読んでもらいたい。サッカーをするうえで、何が大切かがこの本に書かれています。みんな、それぞれ生き方は違いますが、ひとつでも参考になればうれしいですね」と読者への思いを語った。
会場に訪れ、記念写真を一緒に撮れる幸運に恵まれたファンの少年は「すごく優しかった。『もっと近くに来て、写真を撮ろうよ』と言ってくれました」とうれしそうに語ってくれた。
「前田選手といえば、前回のカタール大会では丸坊主に口髭と、強面風の感じが前面に出ていました。それを、『坊主頭は嫌い』という長女のひとことで髪を伸ばし始めたのは有名な話です。4年かけて坊主頭から金髪や銀髪のショートヘアにイメージチェンジを果たしました。
このエピソードからもわかるように、子どもたちに優しいことで有名なんです。『外見とは違って……』などと言ったら本人に怒られるかもしれませんが(笑)、イベントに来てくれた子どもたちには自ら声をかけるなど、優しい一面が垣間見えました」(スポーツ紙記者)
小学生がたくさん並んだイベントは、終始、和やかな雰囲気で進んだという。イベントの終盤では、北中米W杯についてこう言及した。
「もちろん悔しい部分はありますが、また次のシーズンが僕自身は始まるので、しっかり切り替えてやっていかないといけない」
複雑な胸中をにじませたが、「世界とさらにいい勝負をしていくうえで必要なことは?」と問われると「個の力、1人でゴールを取りに行く力ですね」と力強く回答した。さらに「ブラジルと戦ったとき、みんなでヴィニシウス選手を止めにいったけど、1人で打開するところを見て、やっぱりそれぐらい個の力をつけないとW杯でこれ以上、上に行くことはできないと思った。ゴールに直結できるような選手になりたいと思った」と続けた。
その“個の力”をつけていくうえで、次のW杯までの4年間でとくに大事になってくるのが所属先だ。現在はスコットランド・プレミアリーグのセルティックに所属しているが、新シーズンは移籍が確実と言われている。前田本人も「英・プレミアリーグ」への移籍希望を隠そうとしない。
また、同リーグのブレントフォードやエバートン、フラム、ノッティンガム・フォレストなど、古豪から中堅クラブまでが獲得に乗り出す構えを見せていると報道されている。
「カタール大会と北中米大会での日本の活躍は評判となっていますが、両大会でゴールを挙げた日本人選手は、前田選手だけなんです。加えて驚異の運動量があるために、どのチームも彼がほしいと思うでしょう。移籍金は、2000万ポンド(43億円超)前後と報じられています」(前出・スポーツ紙記者)
新シーズンでは英・プレミアリーグで走り回る前田の姿が見られることを祈りたい。
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