
山下美夢有(写真・AP/アフロ)
全米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアー『CPKC女子オープン』の最終日が、2026年8月23日(日本時間24日)にカナダのロイヤル・メイフェアGCでおこなわれ、日本の山下美夢有が通算23アンダーで優勝した。
まさに記録ずくめの圧勝劇だった。最終日は6打差のトップで迎えたが、「やっぱり最終日なので、緊張もありました」と語っていた。だが、その言葉とは裏腹に、まさに圧巻のプレーに終始。6打差はさらに広がり、終わってみれば9打差をつける独走で、初日からの首位を守る完全優勝を果たした。
9打差の優勝は、『アラムコ選手権』(優勝ローレン・コフリン)、『シェブロン選手権』(ネリー・コルダ)の5打差を大きく上回るシーズン最大差となった。
また、山下は今季2勝めで、ルーキーイヤーから2年続けてのシーズン2勝は、日本勢にとっては岡本綾子以来2人めのこと。これで通算4勝めをあげたことになるが、42試合めでの達成は、日本勢最速の快挙となった。
また、「この優勝には、山下プロの意地が詰まっていた」とゴルフライターは語る。
「いつもニコニコしていて、ファンのウケもいいですが、ああ見えて、ものすごく負けん気が強いんです。3週間前にはディフェンディングチャンピオンとして臨んだメジャー大会の『AIG女子オープン』で予選落ちしました。落ち込んでもいましたが、それ以上に闘志に火をつけたようです。
いったん帰国して、2週間かけて “チーム山下” でとことん話し合い、練習し、それが今回の優勝につながったようです。『たくさん日本食を食べられました』と笑顔を見せていたので、メンタル的にもいい気分転換になったようです」(ゴルフライター)
また、「山下選手はアメリカに主戦場を移しても、自分の特長を変えないことが戦える要因にもなっている」と続ける。
「彼女は身長が150cmと、日本のツアーでもひときわ小柄な選手と認知されていましたが、LPGAツアーなら尚更です。そうした小柄な選手は海を渡ると、体格差から来る飛距離にショックを受けるといいます。第一打で30~40ヤード置いていかれるわけですから、当然と言えば当然ですね。
実際、山下選手の今季の1打め(ドライバーショット)の平均飛距離は252.65ヤードで、LPGAのなかでは147位です。1位のラリー・スミスは290.62なので、40ヤード近く離されています。
こうした事実を突きつけられると、多くの日本人選手は飛距離を伸ばすため、フォーム改造に着手したりするわけです。すると、うまくはまればいいのですが、多くがマイナスに作用し、飛距離を伸ばすどころか、球の方向性をうまくコントロールできず、結局はフォームを崩してスランプに陥ることがあるのです。
でも、山下選手は飛距離を伸ばすことを考えず、ドライバーやセカンドショットの正確性を磨いたわけです。これが小柄な彼女にはマッチした。現在、彼女は、アメリカでのファンから “リトルシンデレラ” と呼ばれると同時に、そのプレーの特長を称賛する意味で “精密機械” と呼ばれています」
山下は、今回の優勝で41万2500ドル(約6500万円)を獲得したが、通算でも235万5420ドル(約3億7500万円)で、賞金ランキングでは3位に浮上している。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







