
選手時代の新井貴浩(本誌写真部)
広島カープの新井貴浩監督が来季も続投することが9月22日、明らかになった。松田元オーナーが「来年もやってもらいます。チームが一丸になって戦えるのは、新井しか思いつかなかった」と報道陣に明言。来季は就任5年めと、節目のシーズンとなる。
ただ、この続投に疑問を持った野球ファンは多かったようだ。この3年間の成績は2位、4位、5位。今季も最下位争いを演じている。
シーズンの出だしはよかった。3月27日からの中日との開幕3連戦は全勝。しかも、すべて1点差の勝利としたことで「今年のカープは違う」と思わせたものだ。
しかし、4月に入ると逆に3連敗し、一気に貯金を吐き出してしまった。その後は黒星が先行し、例年どおりのBクラス争い。9月21日には、早くも3年連続のBクラス(4位以下)が決定してしまった。
ファンとは正直なもので、勝てなくなれば客足は遠のく。7月には2日連続でマツダスタジアムに駆けつけたファン数が2万人を割ってしまった。
「ファン離れの要因はもちろん勝てなかったこともありますが、今年のキャンプイン直前に発覚した羽月隆太郎元選手が、指定薬物『エトミデート』、いわゆる “ゾンビたばこ” を使用した疑いで逮捕されたことが大きかったです。彼は起訴後に球団から契約を解除され、5月には有罪判決が確定しました。
その後もこの問題は大きな広がりを見せ、7月には『FLASH』が矢野雅哉選手、小園海斗選手、田村俊介選手などが、ゾンビたばこの売人として逮捕された滝口涼介被告と写っている写真を報じました。
しかし、広島・鈴木清明球団本部長は『週刊誌にコメントすることはない』と無視を決め込んだんです。球団としては『写真には一緒に写っていても、“ゾンビたばこ” を吸っている写真ではない。決定的な証拠ではない』という考えで逃げ切ろうとしたわけです。
ところが、その後、矢野選手の3軍落ちが決定し、広島県警が矢野選手と前川誠太選手への家宅捜査をおこなう事態に。とにかく球団の対応が後手後手となり、ファンの不信感が募ってしまいました。
マツダスタジアムは “カープ女子” をはじめ、スタンドが真っ赤に染まることで有名ですが、今季は空席が目立っています」(スポーツ紙広島担当記者)
3年連続のBクラスが決定し、観客動員数は減少している。勝てないうえに “ゾンビたばこ” 問題は、深刻さに拍車をかけた。ようするに、新井監督の続投を後押しする好材料は、ほとんどなかったわけだ。それでも5年めを任せることになった理由とは。
「ハッキリ言えば、新たな監督のなり手がいなかったということです。後任には元監督の野村謙二郎氏や緒方孝市氏らを中心にリストアップしましたが、誰からも色よい返事がもらえなかったようです。
広島カープとしては、レジェンドである黒田博樹氏にいつかは監督をやってもらいたいわけですが、現在のような状況ではとても声をかけられなかった。結局、新井監督に続投してもらうしかなかったということです。
松田オーナーは “ゾンビたばこ” 問題に関して、『(監督の)責任ではない。はつらつとした感じでやってほしい』とサポートすることを約束しています」(前出記者)
一度離れてしまったファンを、再度スタジアムに呼び戻すことは容易ではない。来季は、球団をあげての改善策が求められる。
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