
2026年2月の巨人軍春季キャンプを訪れた高橋由伸氏(右)と阿部慎之助前監督(写真・スポーツ報知/アフロ)
2026年シーズンのプロ野球・読売巨人軍は、4万人もの大ブーイングとともに幕を閉じた。
セ・リーグCSファーストステージにシーズン2位として臨んだ巨人だったが、3位の横浜DeNAに連敗しての敗退だけに、ファンも許せなかったのだろう。これで横浜とは2016年のファーストステージ、2024年のファイナルステージ、2025年のファーストステージに続き、4回連続での敗退となった。
とはいえ、今季の巨人は予想を上回る戦いだったという声は多い。オフに効果的な補強もできず開幕を迎えたが、それでも若手とベテランがともに力を引き出し合い、投打ともに “巨大戦力” を誇る阪神に食らいついていった。
交流戦直前の5月後半には、阿部慎之助前監督が長女への暴行、逮捕といった前代未聞の事件を起こして退任する事態もあった(後に不起訴処分)。
勝負どころでの指揮官離脱というなかでも、後任となった橋上秀樹監督代行はブレずに指揮していく。それは、ここ何代か続いた “強権的” なものではなく、監督、コーチ、選手が一体となった、これまでの巨人にないものだった。
しかも、阿部前監督が「放棄した」とさえ言われた「育てながら勝つ」を実践していった。巨人ファンでさえ名前がすぐに出てこない選手も積極的に起用するなど、“橋上色” を前面に押し出していった。
しかし志及ばず、ペナントでもCSでも阪神、横浜DeNAの後塵を拝した。
気になる橋上監督代行の去就だが、優勝できなかった責任を取って辞任するとのことだ。しかも、巨人自体を退団する可能性も高いという。
「最近は選手が『ベンチ(監督の顔色)を見ながらプレーしている』と言われてきましたが、今季は久々に選手がのびのびとプレーしていました。そのことからも『橋上監督の続投でもいいのでは?』といった意見があったことは事実です。しかし、やはり橋上監督代行は巨人でのプレー経験がない “外様” ですから、監督の続投には多くの壁があったのでしょう」(スポーツ紙巨人担当記者)
では、次期監督は誰となるのか。
「球団もファンも、いちばん監督になってもらいたいのは松井秀喜氏で一致しているんです。しかし、松井氏はアメリカでの生活が中心で、年間を通して日本での生活が難しい状況です。もし就任するとなると、単身赴任となりますからね。ハードルはいまも高いようです。
現役組では、川相昌弘ディフェンスチーフコーチの名もあがっています。野球理論もしっかりしていて、指導力もある。ただ、いかんせん地味だと。これまで、巨人の正式な監督といえば “生え抜き” が絶対条件でした。ただじつは、歴代の監督を見てみると “生え抜き” にさらにプラス要素として『4番打者かエース』があるわけです。となると、川相氏に目がなくなります。
そこで急浮上してきたのが、2016年から3年間、指揮を執った高橋由伸元監督。当時、彼はまだ現役を続けたかったんですが、巨人では野球賭博問題もあり、クリーンな彼に監督を引き受けてほしかったのです。そのため、いわば強制的に引退させ、監督にしたとされています。しかし、当時は戦力が整っておらず、高橋氏も2位、4位、3位と一度も優勝することなく、ユニホームを脱ぎました。
巨人は当時のことを申し訳なく思っていて、今度は充実した戦力のもと、監督になってほしいと思っていたようです。とはいえ、いまは世代交代の時期でもあるので、担当記者の間では、監督になるとしてもまだ先のことだと思われていました。
それが今季は、若手中心ながら最後の最後まで阪神を追い詰めました。戦力的にいっても、いま高橋氏にチームを渡しても十分、戦えると感じているからこそ、オファーを出したといわれています」(同前)
高橋氏が就任した際、最初の仕事は橋上監督代行の退団を引きとめることだと言われている。やはり、橋上監督代行は有能だったということなのだろう。
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