
久々のホームランを放った大谷翔平(写真・アフロ)
ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)でミルウォーキー・ブルワーズに3連敗し、後がなくなったロサンゼルス・ドジャースは、またも4-6と逆転負け。屈辱の4連戦4連敗(スイープ)となり、敗退が決まった。
ナ・リーグ史上初のワールドシリーズ(WS)3連覇という夢は、無残にも砕け散った。一方のブ軍は昨季、同シリーズでスイープを食らっていただけに、1年で雪辱を果たしたことになる。同時に44年ぶり2度めのリーグ優勝を果たし、WS進出を決めた。
復活が期待された大谷翔平は、久々に定位置である「1番指名打者」のポジションに。すると第2打席に26試合、116打席ぶりの特大3ランを放ち、初勝利への狼煙を上げた。だが、残りの3打席はすべて三振に倒れ、完全復活とはならなかった。
結局、4-0とリードしながら4回から6回で一挙に逆転された。そして、9回表にはこれまでの試合のリプレイを思い出させるような一発で、決定的な2点差に。多くはない点差も、いまのド軍に取り返す気力は残っていなかった。
「敗因はさまざまですが、攻撃でいえばあまりにも淡白すぎました。大谷の一発で4-0となって安心したわけではないでしょうが、3回から6回までは、ほぼノーチャンス。たとえランナーが出ても、振り回すだけで進塁打もなければ盗塁もない。そうこうしている間にブ軍に追い上げられ、気づけば逆転されていた、という感じです。
また、試合序盤にロバーツ監督は、とんでもない非情采配を執っています。2回裏連打で無死一三塁のチャンスをつかみ、打席にはこの日、左打者対策のために起用されたミゲル・ロハスがいました。しかし、投手が右に替わっていたことで、ロハスに代打のマックス・マンシーを送ったのです。
今季で引退するロハスは、すなわち負けた瞬間に引退でした。結局、ロハスは一度も打席に立つことなく交代させられました。
しかもマンシーは空振りの三振。その後、大谷のホームランで4-0となり、ベンチに迎えたときのロハスの目には、涙が浮かんでいました。
試合も逆転負けで、多大な功労者であるロハスは、引退試合を打席に立つことなく終えています。
また、早い段階でロハスを引っ込めてしまったため、左投手が投入されたときなど後手を踏む結果となったのです」(現地記者)
この非情采配にXでは
《現役最後になるかもしれない試合で一打席目から代打を出されたロハスの心中は察するにあまりある》
《ロバーツを解任してロハスを新監督に就任させて欲しい》
と、辛辣な意見が多く寄せられた。
「大谷を筆頭に、不調の選手が多かったことが敗退に直結したことはたしかですが、両チームの選手たちには、野球に対する考えの差が大きく見られました。
ブ軍の選手はランナーが出ると、ヒットはもちろんですが、まず進塁打を意識するようなバッティングを見せます。アウトになっても、成功すれば打者はもちろん、ベンチのみんなが拍手しています。
盗塁に関してもブ軍の選手は積極的で、得点の多くに盗塁が絡んでいます。下位打線を迎えて二死一塁でも盗塁が絡むから、いつの間にかチャンスになっていました。
一方、ド軍で走れる選手はほとんどいません。走れなければどうやって点を取るか、の工夫もない。大谷は敗戦後『第一にブルワーズが強かったですし、素直に素晴らしいチームだった。それと、自分の力のなさも実感するシリーズだったなと。自分たちには“引き出し”みたいなものが少なかった』と語っていましたが、それを補うロバーツ監督の策があまりにもなかったことも事実なんです。
地元・ロサンゼルスでも、指揮官の無能さを指摘する声は日に日に多くなっています」(前出・現地記者)
その指揮官は、2025年に契約を結び直している。新たな契約は2029年までで、4年3240万ドル(約47億7500万円=当時)。年俸ベースでは810万ドル(約11億9000万円)で、シカゴ・カブスのクレイグ・カウンセル監督を抜いて、監督として史上最高額となっている。ド軍首脳は後悔していないのだろうか。
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