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横浜高の“157km/h右腕”織田翔希がMLB挑戦表明で「日本ドラフト崩壊」をスカウトが危惧する3つの理由

スポーツ 記事投稿日:2026.10.17 13:50 最終更新日:2026.10.17 13:52

横浜高の“157km/h右腕”織田翔希がMLB挑戦表明で「日本ドラフト崩壊」をスカウトが危惧する3つの理由

会見する織田翔希

 

「最終目標である世界一のピッチャー、世界で活躍するという目標に向け、アメリカの地で挑戦することに決めました」

 

 日本アマ球界最速の157km/h右腕・横浜高校の織田翔希投手が10月15日、横浜市内の同校で会見を開き、進路について日本(NPB)ではなく米国(MLB)を選択したことを告げた。

 

 集まった報道陣の数は驚きの約40社、約90人。しかし、集まった人数とは裏腹に、会見は代表質問2問だけ。時間にして約15分で終わった。

 

「数十年に一人」という逸材の米国流出を、日本球界はどうとらえているのだろうか。スポーツ紙デスクが語る。

 

「在京のあるスカウトは、『織田のアメリカ挑戦宣言は、日本のドラフトの崩壊につながる危険性がある』と語っていました。これまでも森井翔太郎(東京・桐朋高)など、日本の高校生がMLBのマイナーと契約を結んだことはありますが、彼らのほとんどは、ドラフト指名から漏れた選手でした。

 

 しかし、織田はまったく違います。日本のドラフトにかかればドラ1は当然、複数球団の指名は確実です。そんな逸材がNPBを経由せずMLBに挑戦する、初めてのケースになります。もし織田の挑戦が成功すれば、彼に続く“第2、第3の織田”が出てくるでしょう。日本の逸材が直接、MLBに流れてしまうわけですから、スカウトの言う『日本のドラフトの崩壊』ということは理解できます。現状、それを止める術はありませんから」

 

 ではなぜ、MLBを目指す高校生が増えてきたのか。同デスクが解説を続ける。

 

「大きく分けて、理由は3つあると思います。

 

 まず、MLBは世界一のレベルの高さを誇っているとはいえ、身近な存在となっていることが大きいです。大谷翔平という世界一の選手が日本人であり、彼に続く選手が多くMLBでプレーしていること。また、マイナーにも無名ながら日本人選手が多く在籍していますから、そういったことも高校生には身近に感じるのでしょう。

 

 2つめは条件面で、チームを自分で選べること。日本の若い選手たちがアメリカに行ってまず驚くのが、環境だといいます。日本では考えられない広大な土地のなかに、天然芝のグラウンドがあり、マシーンなどが完備された室内練習場も素晴らしい。これを、各30球団どころかマイナーも備えています。そのなかから、より自分に合った環境や球団を選べるわけですから、若い選手たちにとっては大きな魅力です。

 

 最後は、やはり待遇面、それもお金ということになります」

 

 とくに、この待遇面での日米の差は歴然だという。日本では考えられない契約金が、18歳にも流れ込むことになる。

 

「NPBの場合、ドラフト1位で入団するとなると、新人選手の契約金の最高標準額は『1億円+出来高5000万円』とプロ12球団で申し合わされています。

 

 一方、高卒の選手がMLBと契約する場合は、各球団が国際アマチュア選手(18歳未満など)に支払う契約金の条件を設けた『インターナショナル・ボーナスプール』から捻出されます。決して青天井で出すわけではありませんが、それでも上限は10億円前後となりますから、日本とは額が違いすぎます。

 

 2025年に森井翔太郎がオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結びましたが、総額151万500ドル(当時・約2億3500万円)です。『MLBの契約は、マイナーでもドラフト1位を大きく上回るのか』と驚かれたものです。しかも、そのなかには学業を支援する教育費の補助も契約に含まれていたというから、二度、驚かされました。

 

 織田の場合は高校野球をわかせてきた存在ですから、森井の契約を上回るのは当然で、契約金は最低5億円がスタートと言われています」

 

 織田の動向を気に掛けるのは、何も日米のスカウトたちだけではない。2027年のドラフト戦線で必ずや名が挙がってくるだろう、大阪桐蔭高の川本晴大(はると)もその1人のはずだ。身長192cmの堂々たる体から繰り出される速球は、最速154km/hを記録する。

 

 織田の選択が、日本の野球界を大きく変えてしまうかもしれないのだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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