
タイガー・ジェット・シン(写真・共同通信)
10月17日、代々木第二体育館で行われたプロレス興行「工藤めぐみ40周年記念大会~邪道姫伝説~」に現れた往年の名レスラー“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シン。昭和当時と同じく、観客席にサーベルを振りかざして突撃、観客を負傷させる騒動を起こした。
「シンさんは現在82歳。2012年以来14年ぶりの来日で、息子のタイガー・ジェット・シンJr.さんと、孫のサージェンさんを伴ってあらわれました。入場時にサーベルをくわえたり振り回したりは往年の入場シーンとして有名ですが、今回はフェンス越しに座っていた観客の頭を直撃。前頭部から出血して救急搬送される大騒動になってしまいました。イベント主催者のゼロワン・工藤GMも謝罪する事態となりましたが、当の本人は『私の前にいたのが間違いだ。彼が悪い。わかってるだろ、俺から逃げればいいだけだ』とヒールを徹底するコメント。最後まで“怖いシン”を貫きました」(スポーツ紙記者)
息子のシンJr.も「東京スポーツ」の取材に答え、「アナウンスで『お気をつけください!』と言ってるんだ。『危ない』と言ってるのに逃げなかった。これで彼は二度と間違いはしないでしょうね。父の言う通り、これは事故なんで」と強調。翌18日に行われたファンミーティングでも「みんな、なんか意味もなく騒いでいる。真実じゃない。正直言って大したことじゃない」と“シン節”を炸裂させた。
「日本の選手がやらかしたなら大騒動の可能性もありましたが“あのタイガー・ジェット・シン”ということで納得している人が多いのも特徴です。昭和の頃、子供だったプロレスファンはシンさんやブルーザー・ブロディ、スタン・ハンセンなどの入場時にサーベルやチェーン、ブルロープで威嚇されまくり、追いかけられることもありました。そして、それは彼らにとっての“武勇伝”でもありました。シンに追いかけられた、ハンセンに殴られたと目を輝かせて話す中高年男性は大勢いるんです。ただ、怪我をして悲しむ人もいるでしょうから、意見が分かれるのも当然でしょう」(前出・記者)
Xでは、こんな声も。
《タイガー・ジェット・シンに追いかけられるって夢みたいな話だな》
《今回のタイガー・ジェット・シンの「観客サーベル殴打」は昭和生まれの私からすると、むしろ羨ましいぐらいで、「俺はあのインドの狂虎、タイガー・ジェット・シンのサーベルで殴られた」と飲み屋で傷を見せて話せば、周りから酒を奢ってもらえる名誉の負傷だよ》
初来日から53年、半世紀以上が過ぎてもファンから“殴られたい”と懇願される悪役レスラーなんて、稀有すぎる存在。昭和プロレスファンは“あの頃のシン”を感じられただけで大満足だったようだ。
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