
13年ぶりに12球団すべてが事前に1位指名を公表しないなかでおこなわれた2026年のプロ野球ドラフト会議(写真・桑原 靖)
10月22日にTBS系で放送された『ドラフト会議2026』の評判が芳しくない。会場の生中継はドラフト2位まで、3位以後は候補選手密着の再現ドラマを流しながら、合間に結果を報告する形式で放送されたのだ。
Xでは《そんなお涙頂戴話いらんのよ》などと、選手密着のVTRに批判が殺到。会場の中継と、野球評論家の解説だけでいいという意見が大勢を占めた。
ドラフト会議の生中継は、1977年から1988年まではテレビ東京と千葉テレビでおこなわれていた。当時は会場にカメラが入り、淡々と放送する形式だった。司会を務めたのはパ・リーグ連盟職員で、「パンチョ」の愛称で知られた故・伊東一雄さん。独特なイントネーションでの「第1回、選択希望選手」という声を覚えているプロ野球ファンも多い。
「1989年から2000年までは、テレビ朝日で生中継されました。パンチョ伊東さんは1991年で、ドラフトの司会を勇退しています。2000年以後、ドラフトは突発的に生中継されるようになり、2007年はフジテレビが中継していました。TBSが放送するようになったのは2009年からです。2010年から2020年までは『ドラフト緊急生特番! お母さんありがとう』として特番化されました。ドラフト会議の生中継枠を『Nスタ・第1部』の休止代替枠に設定していたため、中継するのは上位だけということになっていたようです。2021年と2022年は『速報ドラフト会議 THE運命の1日』と改題されましたが、内容は同じでした。2023年以後は3時間以上の特番となり、ドラフトの生中継と特番が統合されました。しかし、番組内容は踏襲され、生中継は1位と2位くらい、あとはスタジオでのVTR視聴と、感想のトークという状態が継続されています」(スポーツ紙記者)
有名候補選手には数年単位で密着したりするため、VTRの時間はどんどん伸び、下位指名まではカバーできない状態が続いているのだ。
「選手の家族への密着は“感動もの”として作られている場合が多く、一定の人気もありますが、野球ファンからは首を傾げる向きがあります。Xでも《バラエティ要素減らして欲しい》《会場中継しろや》と、辛辣な意見が出ています。この番組形式も16年続いており、マンネリ化が指摘されています」(同前)
純粋なドラフト中継は、CSのスカイAで放送されているため、こちらを選択する野球ファンも多い。視聴率のため、再現ドラマ形式になるのも理解はできるが、ドラフト会議と同時にやる必要はないのではないか、という声は根強い。すべての人が満足する番組づくりは難しいものだ。
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