
国内FAを宣言していたソフトバンク・甲斐拓也は巨人との契約合意に至った
松井秀喜氏の巨人監督就任、西武の平良海馬・日本ハムの伊藤大海のポスティングによるMLB挑戦など、例年以上に動きのある今オフ。 そんななか、巨人・甲斐拓也捕手の楽天への金銭トレードには多くのファンが驚いたのではないか。なにしろ5年契約で、まだ3年の契約が残っていたのだから。
「甲斐は2024年オフ、ソフトバンクから巨人に5年総額15億円という大型契約でFA移籍してきました。ただ、1年めこそ68試合に出場してまずまずの存在感を示したものの、今年はわずか13試合に終わり、ほとんどがファーム暮らしだったわけです。
“甲斐キャノン” と呼ばれるほどの “鉄砲肩” が代名詞でしたが、試合に多く出た1年めでも盗塁阻止率は2割5分に及ばず、衰えは顕著でした。
そうした状況下、大城卓三捕手がチーム最多の112試合に出場。しかも大城は、打率.260、10本塁打、43打点と、正捕手としての起用にめどがついた成績を残しました。これも、甲斐を放出することにつながったようです。
楽天としても、今季最多の87試合でスタメンマスクをかぶった太田光が国内FA権行使が濃厚と報道されていますから、甲斐の獲得は楽天にとっても渡りに船だったのでしょう。
ただし、甲斐の契約は2年が終わったばかりなので、残り3年、9億円と高額な契約が残っています。そのため、巨人が残りの年俸の一部を負担する形で、移籍が実現したと言われています。
こうしたトレードはMLBでは珍しいことではありませんが、日本で年俸の一部を補填してまでトレードを実現させるということは、異例の出来事と言っていいでしょう」(スポーツ紙巨人担当記者)
巨人、楽天にとって「利害が一致したトレード」だったことは言うまでもない。ただ、「甲斐放出の続きは、まだあるのでは」とスポーツ紙デスクは深読みする。
「甲斐の移籍は、巨人がもう一人の捕手を獲得する “布石” だったのではないかということです。もう一人の捕手と目されているのが、国内FA権を獲得した、広島の坂倉将吾捕手です。
坂倉は、野球の名門の日大三高から2016年のドラフト4位で広島に入団しました。最初はプロの高い壁に戸惑いも見せましたが、とにかく練習をよくやることで克服。
入団5年めの2021年に132試合に出場してレギュラーを掴むと、以後、6年のうち5年で二桁ホームランを記録するなど、“打てる捕手” として球界での地位も高めています。
とくに2026年は15本塁打、74打点と打撃で活躍。これは巨人の正捕手・大城より優れた成績です。また今年は、捕手以外の一塁と三塁でも多くの試合に出場している。ユーティリティさも彼の強みでしょう。
2026年の巨人はセ・リーグで2位となりましたが、得点力は高かったわけではない。とくに本塁打数は103本と、セ・リーグで4位と不振だった。打てる選手は一人でも多く欲しいところなのです。そのために甲斐を放出したのでは、と見る人は多いのです」
守れて打てる捕手が入れば、「松井巨人」にとって大きな補強になることは間違いない。
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