
森保一監督
中東情勢の悪化で開催が危ぶまれていた『AFCアジア杯サウジアラビア2027』の1年延期が正式に決まった。アジアサッカー連盟(AFC)が11月3日に発表した。
「AFCは代替国を探すなど、何とか予定通りの開催を目指しましたが、選手の安全第一を考えると解決策は見つからなかった。
また、開催国のサウジアラビアが強硬に代替国開催には反対したようです。というのもサウジアラビアは2034年のW杯開催国ですから、アジア杯を予行練習にしたかった。だからこそ延期に至ったということです」(サッカー専門紙記者)
現在、2027年12月23日から2028年の1月21日の日程案が国際サッカー連盟(FIFA)に提出され、承認待ちとなっている。しかし、この1年延期はさまざまな問題を引き起こしそうだ。
まず、日本代表の森保一監督の去就についてだ。本来はこれから始まる11月のシンガポール遠征でブラジル(11月14日)とパラグアイ(11月17日)との国際Aマッチをこなし、12月30日の壮行試合(対戦未定)を経て、2027年1月のアジア杯開幕に臨む予定だった。
「アジア杯が延期したことで、12月30日はFIFAが定めた公式戦や国際親善試合が開催される期間であるIW(国際ウィンドー)ではなくなる可能性が高い。だから、壮行試合の開催は流動的です。
もし見送られれば、森保ジャパンはシンガポール遠征が最後となり、国内での集大成の場がなくなります。森保監督も『IW外の試合なので、なくても仕方ないのかな』と諦めたようなコメントを発していますが、サポーターにとっても寂しい結果となってしまうでしょう」(前出記者)
さらに問題となるのが、現在U-21代表を率いている大岩剛監督へのバトンタッチだ。
「2028年ロサンゼルス五輪の最終予選を兼ねたU-23アジア杯は2028年1月4日から22日まで日本開催なので、延期するアジア杯と日程が重なってしまうのです。おそらく五輪予選のほうが動かされることになるでしょう。ただ、開催時期が近くなることは十分考えられます。その場合、A代表とU‐21代表をともに率いる大岩監督はどちらの指揮を執るのか。
世界の常識でいえば、兼務の監督はA代表を優先します。そうすると、五輪代表は現U-21代表の羽田憲司コーチが指揮を執ることになるでしょう。ただ、パリ五輪でのアジア枠が3.5だったのに対し、ロサンゼルス五輪は2枠となり、まさに負けられない戦いが続きます。それほど厳しい大会をコーチに任せていいのかという議論は、今後必ず出てくるでしょう」(サッカーライター)
異例のアジア杯の延期は、日本に大きなマイナスをもたらす危険性をはらんでいる。
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