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【十一月場所開幕】“令和の牛若丸”藤ノ川、大関昇進への道を激白! 土俵外の夢は「吉岡里帆さんに会いたいっす!」

スポーツ 記事投稿日:2026.11.08 06:00 最終更新日:2026.11.08 06:00

【十一月場所開幕】“令和の牛若丸”藤ノ川、大関昇進への道を激白! 土俵外の夢は「吉岡里帆さんに会いたいっす!」

2026年10月、埼玉県秩父市で開催された「大相撲秋巡業秩父場所」の合間に今後の意気込みを語った藤ノ川(写真・高橋マナミ)

 

“令和の牛若丸”藤ノ川の快進撃が止まらない。新関脇として迎えた九月場所は、安青錦、琴櫻、霧島の三大関を総なめにして、11勝4敗。最終盤まで優勝争いに絡み、大関昇進の足がかりを築いた。11月8日開幕の十一月場所(福岡国際センター)の番付は、自己最高位の東関脇だ。

 

 いま、角界でもっとも注目を集める力士に、10月の秋巡業で話を聞くことができた。

 

「相撲を始めたのは5歳くらいです。自分からやりたいと言ったわけじゃなくて……。やるのが当たり前、みたいな感じでした。正直、ぜんぜんやりたくなかったですからね(笑)。『サッカーをやりたい』と言ったこともあるんですが、親父は『無理、アカン』って。選択肢はなかったですね」

 

 藤ノ川の父は元幕内・大碇(おおいかり)の甲山(かぶとやま)親方。出身は京都だが、東京育ちだ。子どものころから道場に通い、名門・埼玉栄高校から伊勢ノ海部屋に入門した。

 

「大学進学も考えましたが、(伊勢ノ海)部屋には稽古相手の幕下の力士が大勢いたので、いずれプロになるなら、このタイミングがベストだと思って決めました」

 

 初土俵は2023年一月場所。2024年十一月場所で十両に昇進し、2025年七月場所に新入幕を果たした。2026年の三月場所では横綱に初挑戦し、大の里と豊昇龍から金星を奪うと、さらに七月場所でも2横綱を倒し、初挑戦から横綱に4連勝で、戦後初の快挙となった。

 

 九月場所では新三役となる西関脇に昇進。初土俵から所要22場所での関脇昇進は、年6場所制以降で10位のスピード記録だ。

 

 新入幕と同時に、四股名を「若碇」から「藤ノ川」に変えた。部屋伝統の四股名で、六代目となる。四代目藤ノ川は昭和30年代から40年代に活躍し、小柄ながらスピード感あふれる相撲で「今牛若丸」とも呼ばれた。当代の身長177cm、体重125kgという体格も、大型化が進む大相撲では小兵の部類だが、鋭い出足で力強い攻めを見せている。

 

「ほかの力士に負けない点は、スピードです。スピードは負けないっす。持久力は課題ですが、大相撲は一日一番なんで、自分に合っていると思います」

 

 2013年、藤ノ川が小学3年生のとき、母親が亡くなった。それから父の甲山親方は、男手ひとつで3人の息子を懸命に育て上げた。藤ノ川は長男だ。次男は同部屋の碇潟(いかりがた)。十一月場所の番付は西幕下二枚目で、関取への昇進が目前だ。三男の齋藤夕剛は、埼玉栄高校の2年生で相撲部に所属中だ。

 

「やっぱり兄弟で関取に上がれたら、うれしいですよ。まあ自分は兄貴なんで、番付は抜かれたくはないですけど。でも、いちばんうれしいのは、親父でしょうね」

 

■ 大物大相撲アナも絶賛する機動力

 

 勢いに乗る21歳の彼が、好きな女性タレントは?

 

「吉岡里帆さんですね。え? これって、ひょっとしたら会わせてもらえるんですか? 同じ京都出身だし、テレビ番組か何かで会わせてくれないですかね。これ、がっちり書いておいてくださいよ!」と、土俵外でも“攻めの姿勢”を垣間見せてくれた。

 

 そんな藤ノ川を「いま、いちばん好きな力士」だと言うのは、40年以上にわたって大相撲中継を務める、元NHKアナウンサーの藤井康生氏だ。

 

「120kgそこそこの体で、大きな力士を相手にあんな相撲を取れるのは、とても痛快です。私の出身地である岡山の郷土の英雄で、『ちびっ子ギャング』の異名を取った鷲羽山(わしゅうやま)という名関脇(後の第十代出羽海親方)がいましたが、その鷲羽山さんと同じ雰囲気を持っています。体は小さいけれど、立ち合いでは真っ当にぶつかっていって、けれん味がありません。攻め込まれても、最後までなんとか白星にしようという気持ちがあふれています。とても魅力的な力士ですね」

 

 この十一月場所が、藤ノ川にとって“試金石”になると、藤井氏はみている。

 

「ここまで一気に番付を駆け上がってきましたが、当然ながら相手も藤ノ川の弱点を研究してきます。それをはね返せるかが見ものです。この場所で2桁の勝ち星を挙げれば、大関も見えてくるのではないでしょうか」

 

 藤ノ川自身は、十一月場所の目標について「まずは勝ち越し」と控えめだ。

 

「上(大関)は、急いではいないです。まずは、いまの地位(三役)に定着すること。そこからですね、上を目指すって言えるのは」

 

 機敏な体さばきで“柔よく剛を制す”を体現する力士が、九州の地から全国をわかせてくれそうだ。

 

 

<ふじのかわ・せいごう(本名・齋藤成剛)>
伊勢ノ海部屋所属  2005年2月22日生まれ 京都府京都市出身 身長177cm 体重125kg 父は元幕内の大碇(現・甲山親方)。これまで金星4つを獲得。三賞受賞は4回(敢闘賞2回、殊勲賞・技能賞各1回)

 

 

コーディネート・金本光弘

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出典元: 週刊FLASH 2026年11月24日号

著者: 『FLASH』編集部

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