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大谷翔平「外野手転向」で観客動員数アップの皮算用

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.02 06:00 最終更新日:2018.10.02 06:00

大谷翔平「外野手転向」で観客動員数アップの皮算用

写真・USA TODAY Sports/ロイター/AFLO

 

「ついに大谷も決心したというより、むしろ諦めがついたのだと思う。もはや治すには、手術以外にないのだと」(メジャー関係者)

 

 右肘靱帯損傷後は、DHに専念した大谷翔平(24)が、トミー・ジョン手術を受けることを決断。セカンドオピニオンを求めるなど、手術回避を模索していたが、結局は肘にメスを入れることを受け入れざるをえなかった。 

 

 

「(トミー・ジョン手術を受けることに)残念な気持ちはありますが、いろんなプランを提案してもらって、最終的には自分で決めました」

 

 会見で手術への思いを語った大谷だったが、前出のメジャー関係者が胸中を代弁する。 

 

「6月ごろから肘の状態はよくなかった。だが、休めば回復するのでは、と淡い期待を抱いていたのだろう。結果的に手術しなかったことで、さらに悪化させてしまった。二刀流に強い思い入れのある彼だけに、苦渋の決断だったと思う」

 

 大谷は「自分で決めた」と会見で強調していたが、現地記者は違った見解を示す。 

 

「エンゼルス側の強いすすめで手術に踏み切ったのが真相。大谷は投手として高評価を得て入団したが、その実力もさることながら、打者としての能力がずば抜けているとわかった。

 

 球団は、投手としてではなく、打者として長く活躍してほしいから、早く手術を受けてほしかった。DHなら、手術しても来年の開幕に間に合う可能性がある。また、二刀流ならば、出場できる試合数は限られるが、DHなら全試合出場が可能。

 

 今季は早々と、PS進出がなくなったこともあり、本拠地での観客動員数は伸び悩んでいる。そこで今後、大谷が打者に専念してくれれば、彼見たさに多くの観客が集まることが計算できる」

 

 また「打者専念ならば、外野へのコンバートも期待できる」と、長年、大谷を取材するスポーツライターは語る。

 

「エンゼルスの本音は、二刀流ではなく打者、それも外野手として期待している。

 

 今年、本来ならばDHはプーホルスが務めるはずだった。だが、大谷の入団で彼は一塁へ。もともと左膝の状態が心配されていたが、案の定、一塁での出場が多くなって手術を余儀なくされた。来年39歳になるが、年俸約30億円の契約が3年も残っている。年齢からくる衰えは顕著だが、元を取るためには出つづけてもらうしかない。

 

 大谷が外野を守れれば、常時2人の併用が可能。大谷は手術後はDHに専念、その後リハビリを経て外野というのがエンゼルスの皮算用。足は速いし、肘が治れば強肩は言わずもがな。イチロー張りのレーザービームも期待できる」  

 

 一方で、手術経験者のうち3割は失敗との報告もある。おもな原因は、心の焦りからくる過度な練習。人一倍練習熱心な大谷も、「二刀流」への執着心が仇となる恐れがある。

(週刊FLASH 2018年10月16・23日合併号)

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