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ドラ1怪童伝「吉田輝星」は毎日3時間タイヤ引き
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.31 06:00 最終更新日:2018.10.31 06:00
平成最後のドラフト会議で1位指名を受けた12選手は、正真正銘の野球エリートたちだ。そんな彼らは野球小僧時代から優秀だった。高卒ドラ1たちの「怪童伝説」を完全紹介する!
●吉田輝星(金足農高→日本ハム)
甲子園でヒーローになった吉田輝星投手(17)は、中3の厳しい練習で進化を遂げる。
「中3から硬式球を使うようになり、毎日2〜3時間のタイヤ引きで下半身を鍛え抜いた。その結果、9回になっても150キロ台の速球を投げられるスタミナがついた。
金農野球部OBの父親から指導を受けたことが功を奏し、小6で最速110キロの速球を投げていた」(秋田北シニア・武田一泰会長)という。
栗山英樹監督は吉田との初対面で、「名前のとおり輝いていた」と笑顔を見せた。
●藤原恭大(大阪桐蔭高→ロッテ)
3球団から指名を受けた藤原恭大外野手(18)は、走攻守の三拍子揃う好選手だ。高校通算32本塁打、遠投110メートル、50メートル走5.7秒の記録を持っている。
「小3のときから、6年でも飛ばせない大飛球を打っていた。6年になると投手で四番。出塁するたびに三塁まで盗塁して次打者が返す。投げては球が速すぎて、相手はバントすらできなかった」(小学生時に所属していた園和北フレンズ・藤井克行監督)
「一見、やんちゃそうな顔をしてますが、こと野球に関してはクソ真面目(笑)。絶対に弱音を吐かなかった」(中学時代に所属していた枚方ボーイズ・田中監督)
●根尾昂(大阪桐蔭高→中日)
藤原のチームメイト・根尾昂内野手(18)について、飛騨高山ボーイズ・田近正樹副代表が、当時を述懐する。
「小6の地区決勝でのこと。相手打者がレフトオーバーを放つと、ショートの根尾が中継に入り、ホームまで約80メートルをノーバンでストライク返球。あまりの強肩ぶりに審判や我々は呆気にとられた」
「『今の身長では全然足りない。180センチぐらい必要』と、給食の余った牛乳を毎日飲んでました」(中3時の担任・橋本浩典先生)
春夏連覇の立役者は大舞台で投手、遊撃手の二刀流を披露。MAX150キロ&高校通算32本塁打の逸材だ。
●太田椋(天理高→オリックス)
太田椋内野手(17)は巨人・坂本二世の呼び声も高い。
「中1からショートでレギュラー。打撃センスもあるが、守備のセンスはピカイチ。強肩強打の三番・ショートとして、中学時代にジャイアンツカップで優勝。東京ドームで本塁打を放った」(羽曳野ボーイズ・山田朝生監督)
高1からショートのレギュラー。高校通算31本塁打の打撃と強肩が魅力。
●小園海斗(報徳学園高→広島)
根尾同様、4球団から指名を受けた小園海斗内野手(18)も天才肌のスーパールーキー。「素質は根尾より上」と評価するMLBスカウトも。
「身体能力が高く、身軽で肩も強かった。好投手相手に三振しても、次はきっちりとヒットを放つなど、同じ過ちは繰り返さなかった」(小学生時に所属していた宝塚リトルリーグ・李相鎬監督)
「練習や試合中でも、自ら大声を出すタイプではなく、黙々と追求する職人気質だった」(中学時代に所属していた枚方ボーイズ・田中監督)
最高峰の舞台で生き残るのは誰だ。
(週刊FLASH 2018年11月13日号)