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ソチ五輪で亀裂が「羽生結弦」と「高橋大輔」因縁の原点

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.26 06:00 最終更新日:2018.12.26 06:00

ソチ五輪で亀裂が「羽生結弦」と「高橋大輔」因縁の原点

ソチ五輪の羽生と高橋(写真・長田洋平/アフロスポーツ)

 

「日本のフィギュア界では、シニア選手とジュニア選手が合同で練習することがある。浅田真央や高橋大輔も、ジュニア時代は先輩の背中を追いかけて大きく成長した。羽生結弦も高橋の華麗なステップに憧れ、直接アドバイスを求めることもあった」(担当記者)

 

 現役復帰した高橋大輔(32)は、5年ぶりに全日本フィギュアに出場し、2位となった。だが、優勝候補筆頭の羽生結弦(24)は、怪我により欠場。期待された「新旧対決」は幻となった。

 

 

 しかし、いまや2人の関係は、穏やかなものではないという。

 

 2012年GPファイナルで、羽生は高橋に次ぐ銀メダルを獲得。頭角を現わした羽生は、その翌年からGPファイナルで前人未到の4連覇を果たす。

 

「一方の高橋は、2012年のGPファイナルのあと、羽生に1度も勝てなかった。そのため、気軽にアドバイスしていた羽生と、選手としての立場が逆転してしまったわけだ」(同前)

 

 関係悪化の決定的なきっかけは、2014年ソチ五輪でのこと。

 

 高橋は6位入賞し、フィギュア初の五輪3大会連続入賞を果たすも、羽生が日本男子初の金メダルを獲得したため、高橋の快挙は霞んでしまった。

 

 以降、マスコミ界隈では、「2人の共演はNG」との噂が流れはじめる。1人が雑誌の表紙を飾ると、もう1人は取材を受けない。インタビューではお互いの質問をしてはいけない、など。

 

 あくまでも噂の域を出なかったが、表面化したのが2018年7月、羽生の国民栄誉賞表彰式でのこと。

 

「じつは前日に高橋が現役復帰を宣言していたため、羽生の会見には、そのことも聞こうと多くの記者が詰めかけた。

 

 だが会見直前、スケート連盟から我々に『高橋選手に関しての質問はしないでください』と異例の通達があった。フィギュアを長く取材してきた記者たちからは、『噂は本当だったんだ』との声が漏れました」(スポーツライター)

 

 民放関係者も、2人の確執について明かす。

 

「ある番組が、平昌五輪の羽生選手の演技について、高橋さんにコメントを依頼したところ、高橋さんは『羽生君の演技を褒められないので、話せないです』と断りを入れたと聞き、我々も驚きました」

 

 真相を高橋のマネジメント会社に尋ねたところ、「平昌五輪ではフジテレビ独占契約で現地で滞在し、フジテレビ様からのご依頼はすべてお受けしておりそのような事実はございません」との回答だった。

 

 2019年3月におこなわれる世界選手権は、怪我さえ完治すれば、羽生の出場は確実視されている。高橋も全日本フィギュアで2位だったため、出場の可能性はあったものの、辞退。

 

 2人の5年越しの決戦は、残念ながら見られなくなってしまった。
(2019年1月1、8、15日合併号)

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