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「高校BIG3」吉田輝星・根尾昂・藤原恭大のキャンプイン
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.16 06:00 最終更新日:2019.01.16 06:00
日本ハムの担当記者が語るのは、1月9日の新人合同自主トレに現われた吉田輝星(18)のこと。
「精悍さが戻っていましたね。甲子園で股関節を痛め、しばらく練習ができなかったことに加えて、周囲が食事に連れまわしたため、かなり体重が増えていた。だが、ウエイトトレーニングだけは欠かさず、怪我完治後はランニング量を増やして体を絞ってきました」
2月1日のキャンプインに先駆け、新人選手たちが始動した。なかでも注目を集めるのは、吉田、根尾昂(18)、藤原恭大(18)の「高校BIG3」だが、断トツの人気は吉田。
軽めのキャッチボールやダッシュをこなしたこの日、ワイドショーの生中継もあり、報道陣は80人ほど集まった。日ハム恒例、自主トレ初日のファンとのハイタッチ会には、「先輩」清宮幸太郎(19)の500人を凌ぐ、700人のファンが集結した。
「人気はあるが、キャンプは2軍スタートの予定です。ただ、吉田はいちばんいい球団に入りました。2軍の施設は球界一。寮の隣にあるジムは24時間使用が可能なうえ、どの選手がいつジムに来て、どのメニューを何回こなしたかを、トレーナーが何年も管理しています。
なので、ダルビッシュ有や大谷翔平が過去にやったメニューも伝授できる。1軍合流のためには、球種の少なさや立ち上がりの制球難が課題とみられています」(同前)
一方、プロ入り前から「目標はトリプル3」と公言し、「いまもその目標は変わっていない」と豪語するのが藤原だ。
1月10日、初日からおこなわれたロングティーでは、豪快なスイングを披露したが、本人は「いまのままでは通用しないと思います」と謙虚だった。報道陣は60人ほど、ファンは550人ほど集まった。
「ロッテはベテランから若手への転換期にあるだけに、彼に対する期待は高い。たとえば自主トレ中、人気に備えて2軍球場に警備員が配置されたが、過去の平沢大河、安田尚憲という高卒スターのときにはなかった。
本人も自覚しているらしく、きっちり体を仕上げてきていた。高校3年間、彼は将来を見据え、金属バットだけでなく木製でも練習していた。
ロッテは注目度が高い球団とはいえないが、逆にのびのびできる環境。それを生かせば、1軍抜擢もありえる」(ロッテ担当記者)
初日に集まった報道陣が150人ほどと、いちばん多かったのは、長らくこの世代の主役だった根尾。ファンへの一般公開がなかった初日は、BIG3では一番早い1月7日だ。中距離走では、断トツの1位。ゴール後、「走ることは得意じゃないけど大事」と息も切らさず言ってのけた。
「高校時代から1日も完全オフは作らなかったというだけに、いつキャンプインしてもいい状態。入寮時は荷物の少なさに加え、かなりの読書家なのに、持ってきたのは野球協約と野球規則の2冊だけと話題になりました。
ただこれも、『野球に専念する』との自己PRとして、あえてやったのではと担当記者間では噂されています。最初にインパクトのある話題を与えるなど、性格もプロ向きと評判。
同じ遊撃手の京田陽太ら若手内野陣も、『すごい選手が入ってきた』と、警戒を強めています」(中日担当記者)
人気は吉田に軍配。実力No.1は誰に?
(週刊FLASH 2019年1月29日号)