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カカロニ菅谷直弘のアジアカップ観戦記/日本代表のホテルへ

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.01 16:15 最終更新日:2019.02.01 16:16

カカロニ菅谷直弘のアジアカップ観戦記/日本代表のホテルへ

カタール-UAE戦

 

こんにちは、サッカーをこよなく愛する若手芸人、カカロニ菅谷です。

 

「どうしても日本代表がタイトルを取る瞬間を目に焼き付けたい!」
と、ギリギリの経済力のなかで、日雇いバイト終わりでUAEに行き、準決勝と決勝を見届けるアジアカップ観戦記です。
 

日本が快勝した日本―イラン戦翌日。準決勝が行われたアルアインから、もう一戦の準決勝を見るため、バスでアブダビへ。

 

 

アブダビはスタジアムまで大渋滞。街はサッカー一色です。

 

ただし、ユニフォームではなく、ガンドゥーラという白い衣装を着ているのが、イスラム圏ならではです。

 

試合はというと、UAEと国交断絶中で、ほぼサポーターがいないカタールが4-0でUAEを粉砕。
スタジアムでは、靴は舞うは、ペットボトルもバンバン舞うは。

 

なぜ靴が舞うかというと、手荷物検査が厳しくて、投げ込めそうなものは持ち込めないからです。自撮り棒もポケットWi-Fiも没収されます。もちろん、ペットボトルも本来は持ち込み禁止です。

 

ただ、物を投げ込むような人はごく一部で、全員周りのUAE人から「やめろよ」と怒られていました。多くの人は良識があって、一部のファンが悪目立ちしてしまうのです。

 

そんな後味の悪い試合の翌日、街を歩いていると、UAE人から「決勝絶対勝てよ」「俺ら4-0で負けたから、5-0で勝てよ」などと盛んに声をかけられます。

 

そして、とある日本人サポーターに遭遇しました。

 

「僕が泊まってるホテルに、日本代表が泊まってるよ」

 

一目でも選手を見たい……! 迷わず行きました。すると、ホテルの前にカタール代表選手団が。そういえば長友選手が「イラン代表の選手とエレベーターで一緒になって謝られた」とツイッターで言ってたな。

 

これは期待できるぞ! とホテル内へ。
入り口の手荷物検査も難なくクリアーです。なんせ僕の荷物は、ビニール袋にサッカーボールを入れてるだけですから。

 

ホテルの雰囲気から大きく浮きつつも、広いロビーを散歩。
すると、ある疑念が浮かんできます。

 

「あれ? これ選手に会ったとしても話しかけたりしたら迷惑なのでは……」

 

そうです。ホテルの中なんてプライベートタイムです。

 

そこで僕は目的を切り替えて、ホテル内のレストランでお酒を飲むことにしました(UAEでは戒律の関係で街でお酒が売っておらず、外国人向けの高級ホテルでのみ購入可能なのです)。

 

念願のほろ酔い気分でバーを出てロビーを歩いていると、なんと日本代表の選手たちが!

 

ネットでどの集合写真にも不在だ、と話題の柴崎選手も、当然ながら(笑)いらっしゃいました。

 

話しかけていいものか躊躇する僕。

 

すると槙野選手が「レッズじゃん!」と、僕の着ている浦和レッズのユニフォームに反応してくれました。

 

 芸人で、佐々木翔選手のモノマネをしている旨を伝えると、口々に「似てるー!」と笑ってくださいました。
(そうなんです。僕は佐々木選手のモノマネをやらせていただいており、広島・エディオンスタジアムでのイベントに出演させてもらったこともあるのです!)

 

残念ながら、佐々木翔選手はその場にはいらっしゃいませんでしたが、槙野選手は優しく、
「いつもありがとうございます。今後もよろしくお願いします」
と握手をしてくださいました。

 

その後は南野選手、堂安選手、冨安選手、遠藤選手、室屋選手、武藤選手、伊東選手、三浦選手が!
話したい話題が頭の中でごちゃごちゃになるなか、僕の口から唯一出てきた言葉が「わたるくん(遠藤航選手のこと)、ケガ大丈夫ですか?」でした。

 

すると、
「大丈夫です!」
と室屋選手。
その後、遠藤選手も
「全然大丈夫っす!」
と言ってくださいました。安心です。

 

そんな刺激的なアブダビ高級ホテル探訪を終え、震える膝でゆっくりとホテルを後にする菅谷なのでした。

 

そして今、ここアブダビで行われるファイナル、日本対カタールを待っています。

 

おそらく日本はかなりホームの雰囲気で試合ができると思います。

 

というのも、街を歩いていて感じたUAEとカタールの問題の根深さ。大人だけでなく、年端もいかない子供達にも
「カタール嫌いだから、絶対日本が勝ってほしい」
と言わせてしまうのは、応援されているとはいえ少し悲しくもありました。

 

いつかこの子達が大人になったときは、国交が回復し、両国の人たちが仲良くボールを蹴ることができる時代になるよう、願わずにはいられません。

 

いよいよ決勝! 決勝観戦記も乞うご期待!

 

写真&文/菅谷直弘(カカロニ)、構成協力/松田優子

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