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大坂なおみ、新コーチ決定で頭を抱えた日本テニス協会スポーツ 2019.03.06

写真・AP/アフロ

 

 大坂なおみ(21)の新コーチに、ジャーメイン・ジェンキンス氏(34)が就任した。ランク1位を死守したい状況下で、BNPパリバ・オープンの開幕が3月6日ということを考えれば、ぎりぎりの決断だったのだろう。さぞかし「チームなおみ」は、胸を撫で下ろしているかと思いきや、実際は違うという。

 

「今回の発表に、所属事務所と日本テニス協会は呆気にとられている。というのも、寝耳に水の『禁じ手』だったからです」(所属事務所関係者)

 

 

 その「禁じ手」を語る前に、ジェンキンス氏についてふれておこう。現役時代は世界ランク1386位と、さしたる実績はないが、ヒッティングパートナー転向後に頭角を現わす。

 

左からジェンキンス氏、ビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹(写真・Colorsport/アフロ)

 

 2015年から、四大大会通算7勝のビーナス・ウィリアムズ(38)の専属に抜擢され、低迷していた彼女を復活させた。その実績が評価され、2019年1月に、米国テニス協会(USTA)の女子ナショナルチームのコーチに就任した。

 

「USTAのコーチというのは、選手やコーチ時代に多大な実績を残し、さらに人格的に優れた人物しかなれない。いわばコーチ界のエリートの集まり」(テニスライター、以下同)

 

 では、エリートコーチの就任が、なぜ「禁じ手」なのか。テニスライターが続ける。

 

「世界的なプレーヤーを育てることを夢見ていた父・フランソワ氏は、2011年に愛娘をUSTAに売り込んだが、色よい返事はもらえず。そのとき声をかけてくれたのが、現日本テニス協会女子ナショナルチームの吉川真司コーチだった。

 

 彼の尽力で、日本からサポートを得た大坂は急成長。サーシャ・バイン前コーチ解任後は、吉川氏が臨時コーチを務めた。これは、二重国籍問題を抱える大坂を『日本が全面的に支援しますよ』というアピールだった。

 

 ところが新コーチは “ライバル” のUSTA出身。日本は梯子を外された形となり、『よりによって』と不信感を拭えないでいる」

 

 一方で、今回の新コーチ就任を水面下で主導したのは、父・フランソワ氏だという証言もある。

 

「彼は、自分が国籍を持つアメリカ代表への憧れが強い。さらに、米国のほうがメジャーとして扱われるため、娘がアメリカ国籍を選べば、スポンサー契約料も桁違いに跳ね上がります。

 

 また米国にとっても、USTA出身のエリートコーチを大坂に差し出したとなれば、大きな貸しとなる。かつての米国はテニス王国でしたが、男子は欧州全盛で、女子もウィリアムズ姉妹以降、後継者が育っていない。

 

 王国復活のため、是が非でも大坂は欲しい存在。父親が『今が最大の売り時』と、USTAに打診したそうです」(前出・事務所関係者)

 

 大坂は、2018年のフェドカップに日本代表として出場。五輪憲章によって、国籍を変えても3年後まで他国の代表になれないため、東京五輪に出場するには、日本国籍を選ばなければならない。

 

「各国の五輪委員会と各競技団体、IOC理事が承認すれば、その3年間を短縮したり取り消すことができる特例がある。

 

 アメリカ国籍を取得して、東京五輪に臨む『ウルトラC』もあるのでは? さらにはツアーを優先して五輪を回避するのでは? と、日本テニス協会は疑心暗鬼になっている」(前出・テニスライター)

 

 新コーチのもと快進撃となれば……。協会幹部の胸中は複雑に違いない。

 


(週刊FLASH 2019年3月19日号)

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